「戒めの音」

2003年10月13日 ポエム
 
 
愛してると告げる人も
愛してると問う人も
愛を打ち明ける事の出来る人も居ず
ただ流れる雲に隠れる月を
ぼんやりと眺めてた
 
 
知らない間に
闇は生まれ
心を蝕み
繁殖した
不安が不安を呼び覚ますように
 
 
窮屈なオリの中で
戒めるかのように繰り返される音
それは呪の詞となって
悪夢を引き起こさせる
逃げてはならぬ永遠の悪夢
 
 
決して逃げる事の不可能な
そんな呪の詞を聞きながら
君は何を思うのだろう
戒めの音を聞きながら
君は何を願うのだろう
 
 
愛しいと感じているこの気持ちさえも
嘘だと言われたら
虚実だと言われたら
全てを否定された自分は
何処へ心を浮遊させるのだろう
 
 
一緒に居るのは辛すぎて
逃げ出した
それでもまだ戒めの音は消えない
それでもまだ呪の詞は消えない
決して抜け出せない永遠の呪縛
 
 
束縛したい?愛されたい?
それは自分勝手な思い込みで
1人で空回りしている自分が居る
 
 
唄う事で救われるなら唄おう
君の書いた戒めの音を
全身で受け止めて
 
 
俺を飛ばせるのはもう
お前しかいないのだから
 
 
愛したいと思う相手も
愛されたいと願う相手も居ないまま
孤独のまま朽ち果てるのも
君の戒めの音があれば
それで良いのかも知れない
 
 
さぁ、全ての罪を洗い流してくれ
生まれながらにして罪人の俺を
お前は許してくれるんだろう?
 
 
さぁ、戒めの音を唄おう
 
 
 
 

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