苦しくて 哀しくて
悔しくて 寂しくて

ただ好きだから 好きでいてほしかった
ただ好きだから 好きな自分でいたかった

ありのままの自分なんてちっぽけで
愛される資格もないにんげんだから

嫉妬し 羨み 愛されたいと願って
ぐるぐるとどろどろと渦巻く

自信なんて初めからないんだ
努力しないと好かれない 気に喰わないところがあれば離れていかれる

いいひとで在ろうとして
いい人間で在ろうとして
でもそれがどんなものなのかわからずに
精一杯生きてきて

それでもやっぱり誰かの迷惑に
それでもやっぱり誰かの重荷に

なってしまうのなら なってしまうのなら

大好きなあなたに 嫌われてしまうのなら


誤魔化して 視ないフリして
必死で そんなひとじゃないと想っても
やっぱり遠まわしに 云われてる気がする

こんな人間嫌だ 
想いが 黒くて 重たくて
疑心暗鬼を抱えて 信じられなくて

大嫌いな人間なのに
軽蔑する人間なのに

どうしてそれが自分なのか
もっと もっと 厭な人間になっていく




不安で不安で仕方なくて
怖くて怖くて仕方なくて
こんなこと考えてて呆れられるんじゃないかって
こんな風に悩んで見放されるんじゃないかって

信じたい
大好きなひとたちを信じたい
でも 本当の自分を見せてこなかったのは自分自身
誰より そんな自分を嫌っているのは自分自身

強くなりたい
どんな自分でもいいんだよって認められるひとに
強くなりたい
周りがどんなひとだって流されないひとに

ひとつひとつ真剣に向き合って
誠実なひとでありたいって思ってた
いまもそう思ってる
みんな同じだよっていって片付けるような人間にはなりたくない

恵まれてるんだからって意見を押しつけるようなひとにも
誰しも通る道だよって見せかけの安心感を与えようとするひとにも
ただひとつ 自分が通ってきた道しかしらないのに
全てを見てきたかのようにしったかぶりするようなひとにも

なりたくはないんだ


ただ ちゃんと前を見て
背筋を伸ばして

あなたとは違う人間なんだって
それでも存在していいんだって
掛け替えのない存在なんだって
過去でなくちゃんといまを生きてるんだって

声が枯れるほど叫んで

堂々と生きてられるそんなひとになりたい


============


愚痴を聴くのは嫌なんだ
自分の心までそっちに持って行かれそうで
愚痴を吐くのは怖いんだ
誰かに嫌な気持ちをさせるんじゃないかって
心が苦しいのは自分なのに
それを伝染させてしまうんじゃないかって
大切な人には苦しんで欲しくないんだ
だから 見て欲しくないんだ
こんな弱い自分を
こんな醜い自分を


声を上げようとして 躊躇って 諦める
呑みこんで 溜め込んで 人間不信になる

お願い倖せになって
お願い僕のことは忘れて

そう願うのに



オ願イ 忘レナイデ


==========

自業自得

2017年7月27日 ポエム


湧き出てくるものを形にするのが怖かった
大切にしたいと 失いたくないと願うものが増えるほど
このどす黒い感情を知られるのが怖かった

抑え付けて 縛りつけて
視えないように工夫して

重荷になるのが怖かった
大切な誰かの心の重荷になるのではないかと
関わりたくないやつだと思われるのが怖かった

当たり障りのない言葉を吐いて
ただ好きなものだけに目を向けて
ポジティブ思考を心掛けて

段々と傷が開いて 溢れ出しそうになるものを
押しとどめておくことに必死になって
何に頑張っているのか わからなくなった

私は私だ 他の誰でもない
こうしてマイナスな感情を抱えてしまう

私は私だ 他の誰でもない
誰かのマイナスな感情を受け止めきれずに自滅してしまう

揺さぶられて ひっくり返されて
ただ確固とした自己認識がされていないばっかりに
堤防が崩れて 決壊して
降り積もった泥が涙と共に濁流となって

支え切れないものを 見ないふりをしてやり過ごそうとして
結局溢れ返ってしまっている
不安や 恐怖や 悲しみが
たくさんたくさん詰まった風船が割れたのだ

綺麗な空を見て 美味しい空気を吸って
それでも心には泥の雨が降り注いで
大丈夫大丈夫と 魔法の呪文を唱えても
もはや効果はなくなってしまった

悪意を受け取って弱体化した精神は
容易く他の悪意に浸食される
回復を辛抱強く待っていても
また別の悪意に侵される

こんな自分を好きになれないから
こんな自分を好きになってなんてもらえないだろう
それでも寂しくて仕方ないんだ
それは自業自得なのだろうけれど



自己矛盾

2017年7月27日 ポエム


何がしたいんだろうって
何をしたいんだろうって

めちゃくちゃになって 支離滅裂になって
すべて投げて 息することさえも辞めたいと
楽しかった関係さえも
寂しさを感じさせるものでしかなくなって

手を伸ばしても届かない
寂しいよって甘えては駄目だと
仮初の関係であればあるほど
虚しくなるものだったから

違和感を覚えて 距離を見失って
防御癖を創って それでも寂しくて

駄目な癖
だから多分 恋なんてしない方がいい
相手のことを考えられず
ずっとこっちを見てほしいと願ってしまうから

日々の雑務なんてどうでもいい
煩わしい人間関係なんてどうでもいい
寝ることと 時々食べることと
あとは湧いてくる言葉を紡いで

可愛いものを見て 綺麗なものを視て
心地好いものを聴いて 

ただそれだけをしていたい
人間なんて嫌いだ
でも
人間だから言葉を紡げる

嗚呼


一周廻って

2017年7月3日 ポエム


嫌なことをする誰かを厭がって
誰かにとって嫌なことをする自分を厭がって
結局 赦すこともできずに 水の中

ぷくぷくぷく こぽこぽこぽ

ああ どうしてこうも苦しいんだろう
ああ どうしてこうも生きにくいんだろう

迷惑なひとを厭がってるのは誰なのか
迷惑な行為を厭がってるのは誰なのか

困っているひとを助けて
困っているひとが自由に動けるように助けて
困っていたら助けてもらえて
不自由があったら 声を上げて環境を変えて


ああ そうか


助けてもらえなかったから


きっと いっぱい我慢してるから



だから 自分は我慢してるのにって
自分は周りに迷惑かけないように精一杯やってるのにって
どうして そんなに奔放なんだ
どうして そんなに無関心なんだ

そういいながら 厭な気持ちになるんだね

自分は頑張ってるのに 我慢してるのに
どうして 楽な思いしてるやつがいるんだ
一緒に苦しめ って


一緒に楽になればいい
一緒に倖せになればいい

迷惑かけられても 迷惑かけても
お互いさまだって思えればいい

情けは人の為ならず
いつか助けてもらう自分のために


ああ でも


返せる気がしないんだよなぁ

だから 我慢してしまう




ゲンジョウ

2017年5月24日 ポエム



どうしたら許せるのかな
どうしたら認められるのかな
そのままでいいって このままでいいって
息をするのが 楽になるのかな

わからない わからないんだ
ひとの価値観が ひとの言葉が
耳の奥で木霊して

優しひとでありたくて
正しいひとでありたくて
誰かの失敗を哂うより
誰かの失敗を一緒に嘆きたい

気持ち悪いとさえ感じてしまう
誰かを羨むことも 誰かを嫌うことも
すべて自分の中にあることが
とてもとても 残念なんだ

聖人になんかなれないけれど
善いと思うことはやりたくて
聖人になんかなれないけれど
悪いことには吐き気がする

罪を犯すことも 誰かを蹴落とすことも
後ろ指を指すことも 陰口を叩くことも
目を逸らしたくなるほど 残酷だ

違う文化圏の人なのだと
気分を害することなくまるっと受け入れて
常識という名の障壁が
誰かの心を傷つけることのないように

知らない誰かに気を遣って生きるのはしんどい
ひとは自分が思うより気にしないというけれど
なんで ネットの海には悪意が溢れるのだろう

悪意を受け取らずに済みたい
心を穏やかにして過ごしたい
疑心暗鬼に陥りたくない
向かい合ったあなたの心の陰なんて 知りたくはない


とげとげのひとに遭うと
とげとげが伝染する
だからせめて
ひとにとげとげが移らないようにって
頑張って 耐え忍んで
でも結局 とげとげしてしまう自分に
嫌気が差すんだ





夜風に当たりながら 過去を想う
未来を想う 現在を想う
そのすべてに黒い影を見たとしても
それでも 生きることを手放せないならば

誰かを排斥することでしか
心を保てない誰かの倖せを
祈ることなどどうしてできようか

移ろいゆく心を 素直だと褒めるのか
感化されやすく危ういと説くのか


黒いものも 青いものも
白いものも 赤いものも
みな等しく みな違う

自己に都合の悪いものを 排除し 追い出して
それで平和になったと思うのなら

幻想郷に生きる 一角獣



亀裂

2017年3月2日 ポエム



曇る 心が すりガラスのように
先が視えないと 足が竦む
楽しいと思っていたものが
一気に熱を奪われて
好きだと思っていたものが
ヘドロのように絡み付いて

吐き気がするほどに冷めて
嫌悪感すら抱いて

大好きだったの 大切だったの
それはもう 過去のこと
もう 手を伸ばしはしない
もう 笑顔になれはしない

見ないようにしていた違和感は
いまはもう飛び越えようのない亀裂になって



月のかけら

2016年12月16日 ポエム


ひっきりなしに飛び交う情報が
必要なものなのか不必要なものなのか
真実なのかガセなのかわからないまま
あっという間に過ぎ去ってしまっていく

ただ 心にあるもの
ただ 胸にあるもの

他の誰にいわれたわけでもなく
世の流れだからというわけではなく

ただ 好きだということ
だだ 想うと胸が苦しくなるほどに

空を見上げて溜息を吐いて
白くなる現象の意味を知っていても

きんと冷えた空気の中で
耳が千切れそうな痛みを訴えても

全ての音が消え失せて
全ての光が消え失せて

それでも
それでも

抱きしめていたいと願うもの

夕闇に沈む月のかけらが
護りなさいと語りかける





話すこと

2016年12月15日 ポエム



訓練訓練と思って来たけどダメだ
完全に負荷かかりすぎて現実に支障来している
楽しめなくなった時点でやめるべきだ
人と話すことが絶望的に向かない

また声が出なくなる前に離れるべきだ
話そう話そうと思うほど焦りと絶望が強くなる
これでは心が死んでしまう
弱い生き物なのだ

音などすぐかき消えてしまう淡く儚いもの
それでも確かな爪痕を心に遺す
癒えることなく熱を帯び膿んだそこは
やがて全てを壊し尽くすだろう



優しい言葉

2016年12月13日 ポエム


優しい言葉が 元気が出る言葉が
勇気ができる言葉が 倖せになれる言葉が

書きたくて 書けるようになりたくて
たとえそれが自分を励ますための言葉でも

希望をもつことが 未来を信じることが
とても難しくなってしまって

周囲を見回しても疲弊していて
暮らしを楽しむ余裕がどこにあるのか

受け取り方の違い? 考え方の違い??
無理矢理にでもポジティブにしていれば
なんとかなるとでもいうの?

この世界の片隅で 膝を抱えて蹲って
誰に認められなくとも 息をしている

誰かの過去を論って 誰かの心を責め立てて
こんな世界ならば生きる価値を見いだせない

消費するだけの人間にも 消費されるだけの人間にも
なりたくないのだ ただここにいることを許されたい

頑張りたくて 頑張りすぎて
それで心が折れてしまったひとに
身体が動かなくなってしまったひとに

“それは結局君が望んだからだ”
“動きたくないという目的のために体調が悪くなるんだ”

そんな言葉を吐くようなひとにはなりたくないんだ
心臓が痛い 身体の不調が増している

優しい言葉を 楽しい言葉を
息を吐くように 木々が囁くように
胸から湧き出でるように

無理矢理引っ張り出して鼓舞するのではなく
無理矢理ネガティブを押しこめて表現するのではなく

ただ
心の内から
こんこんと

そうして誰かの心に何かが残れば
この上ない喜びなのだろう

愚痴を吐きたくない 愚痴を聴きたくない
できるなら倖せだって見せていてほしい

そうすれば少しは 希望が持てるから
そうすれば少しは 勇気が湧いてくるから

お願い お願い
こちらを消耗させないで

どうか どうか
倖せでいてください







伝心

2016年11月30日 ポエム


口にしても 言葉にしても
それが相手に届かなければ
発していないのと同じ

“こういったでしょ”
“前にいったじゃない”

それはただのノイズであって
誰かに届く言葉ではない

伝える努力をしましたか
伝え方について考えましたか

あなたの想いを伝えたいのならば
あなたの心を伝えたいのならば
受け取れない相手を責めるより前に
することがあるんじゃないですか

どうすれば聞き入れてもらいやすいのか
どうすれば伝わりやすいのか

あなたはそれを
ちゃんと考えたことはありますか

考えなくて 試行錯誤もしないまま
“伝わらないなんて相手が悪い”なんて
“空気読めない最悪”なんて

あなたはただそこで
喚き散らしているだけなのに
あなたはただそこで
小さな独り言をいっているだけなのに

誰かに聴いてほしいなら
誰かに伝えたいのなら

言葉を選んで タイミングを選んで
長々とではなく 簡潔に伝わりやすい言葉で
口調も 態度も 向き合い方も
相手の状態もすべてひっくるめて

あなたは心を伝える努力をしていますか
身勝手に怒り散らしてはいませんか
無意味な言葉を重ねてはいませんか
相手を疲弊させてはいませんか








贖罪

2016年11月30日 ポエム


考え方が違う
過ごしてきた時間が違う
ちょっとしたことですれ違い
欲しい言葉をもらえない

あれでいい それでいい
他のひとは認められるのに
そんな風に考えるのは間違ってる
そんなこと思っていったんじゃない
僕の気持ちは否定されて

言葉に出すことが億劫になって
ただぐっと奥歯を噛み締める
感じてはいけないものを感じているのだと
ずっとずっと言われ続けて

こうした方が楽だと
その考え方は違うと
僕の考え 僕の気持ちを
口にしようものならば否定されて

どうして他の人の言葉はそのままでよくて
どうして他の人の気持ちはそのままでよくて

僕の気持ちはこのままじゃだめなの
僕の感じたものは嘘だというの

何もない
こんな風に思っちゃ駄目だって
自己否定ばかり起こっちゃって

大好きなことをしていても
大好きなものをみていても
これじゃダメなんだ
まだまだダメなんだ
もっと頑張らなくちゃ
自分の感性はおかしいのだから

たとえそれが誰かにとって
なんでもない一言だったとしても

たとえそれがあなたにとって
善意から来る一言だったとしても


“あなたの感じ方はおかしい”と
幼子にいうのはどうなの
“あなたの感性はおかしい”と
何度も繰り返すのはどうなの


自分の心に嘘を吐きたくないのに
これじゃだめなんだと自己否定を繰り返し

“手を差し伸べてもらえるひとになりなさい”
つまりいまは、手を差し伸べる価値のない人間で
“懸命に頑張っている人は応援したくなる”
つまりそれは、頑張れなくなったら手を差し伸べてもらえなくて

他人より足りない
欠けたところばかりの歪な能力
誰かの助けがなければ
生きていけはしないちっぽけな存在

助けてもらうためには
頑張り続けなくてはならないのなら


もう もう
このまま

疲れたんだ

考えれば考えるほど
沼に足を取られる



矛盾

2016年11月28日 ポエム


落ちるときはあっという間だ
落ちたときのことを考えていては足が竦んでしまう
これからの未来を考えて立ち竦む

ねえ どこに行きたかったの

肩を落として お腹痛くて
溜息ばかりついている
追い出したつもりの思考が追いかけてくる

ねえ なにがしたかったの

時間がもったいない!
キャパが少ないんだから!!

そうやってずっとずっと励ましてきたのに

ただでさえゼロ百思考の頭は
あっという間に黒に染まる

見ないフリして追い祓っても
また中に戻ってくる
何度だって 何度だって

ねえ どこに行きたかったの

この暗闇の中に戻りたかったわけじゃない
はやくはやく と 急かす声が聴こえる

もう嫌だと叫びだして 立ち向かったはずなのに
どうしてまた ここに戻ってきてしまっているのか

これまでしてきたことは 何だったのだろう


何も変わらない 何も変わっていない
臆病で 自信が持てなくて
少しのことに傷ついて 身体を壊す

社会の毒が身にきつすぎて
毒を食らわばの前に朽ちてしまう

弱い 弱い
だけど
強くなりたいとは思わない

弱くても
生きていていい社会になってほしい

自分が変わらなきゃって
そう思って頑張って頑張って頑張って

結局涙が止まらない。

わからない
頑張る部分 頑張る方向
間違えていたのかもしれない

それでも
なんだか

疲れたんだ



頑張りたかったのに

なんだかもう

疲れたんだ



2016年11月18日 ポエム コメント (2)


捩れてしまった糸は ぐるぐると絡まる
いっぽんのまっすぐなものが 同じ場所を往ったり来たり
どこでどうなっているのか 判別もつかない
苦しいと足掻いてもがいて 更に首を絞める

終わるのだと決めたはずなのに
抜け出すのだと決めたはずなのに
新たな鎖がまた一本
心を絡め取って放さない

自由になりたい 苦しい哀しい
一所懸命になるほど 絡み付いて離れない
そんなもの欲してなどいないのに
欲しいものは別にあるのに

どうして手を伸ばしても届かないのだろう
どうして涙があふれるのだろう


4行詩詰合せ

2016年11月9日 ポエム



それが君の名前なら
喜んで僕は呼ぶだろう
それが君の想いなら
喜んで僕は受けるだろう


青い空を流れる雲が
くっきりと線を残さずとも
誰かの想いが形にならなくとも
その存在は確かにそこにある


夢路の果てに願いごと
繰返し唱える祝詞のように
涙を流しながら指を絡め
星の瞬きに希いごと


言の葉の意味を探るように
誰かの想いの裏に思いを馳せても
なにが正解なんて僕にはわからない
伝えてもらわなくちゃわからない


言葉にするのが困難で
上手く伝わらないかもしれないのが怖くて
誤解をされることが不安で
消耗するから伝えるのも諦める


纏まらない頭の中を
誰かに伝えるために消耗して
明日を生きる元気さえも
伝えなきゃと思うと喪われていく


あふる想いは誰に伝えるでもなく
誰かに伝わればいいとそんな風に
誰に伝わらなくともいいと
強がってみて自分に伝える


交わりたい 交わりたくない
知ってほしい 知られたくない
こんなごちゃまぜの思考を
こんな混沌とした想いを


伝えなきゃと思うことが重圧で
喉まで出かかった言葉が消えていく
涙が出て声は嗚咽交じりに
真意は誰にも伝わらない



探索者の末路

2016年10月30日 ポエム



夢路辿って 這い寄る混沌
にやりと笑って また掻き消えた
時に優しく 時に悪戯
強制参加の 罰ゲーム

苦しみっていつかは薄れていくのかな
記憶だっていつかは消えていくものだし

そっと触れた箇所にある 思い出したくもないもの
ざくりと開いた傷口 笑い声が響いてる
やっと見つけた出口の 鍵は開いているのに
この先に何があるのか 何もわからないのです

当り前の いつもの日々を
取り戻したいと 願ったはずなのに
いつの間にか 慣れてしまった
あなたと遊ぶ 罰ゲーム




ささくれ

2016年9月2日 ポエム


ささくれ
波打つ
暴れる

放っておくのがいいんだ
気になっても触っては駄目なんだ
無理に引っ張っては
余計に痛くなる

触れるなら慎重に
触れるなら保湿して

無理に言葉にしようとして
無理に誰かに伝えなきゃって思って

ひっぱって
ねじ切って
地が滲む

大丈夫なんだよ
つらいんだ
つらいけれど
これをはっきりとさせちゃ
だめなんだ

しっかりと見つめてしまっては
絶望しか残さない
解決策なんてないことが
はっきりとわかってしまう

自分が変わるしかないのなら
もう放っておいてください
そっとしておいてください

心のささくれが
悪化する前に


離れてください






何かに興味を持ったとき
やりたいという気持ちよりも
できるかな どこでやってるかな
そんなことばかり頭を巡る

興味を持っても
できる場所 教えてくれる人 
月謝 周囲の協力
いっぱいいっぱいハードルがある

その内疲れてきて
諦めが強くなる
興味をもつことすら
無意味に感じて

やってみたい
どんなことだろう
触れてみたい

そんなワクワクする好奇心を
物事を楽しむ力を
育てられなかった
捨てるしかなかった

どんな環境でも工夫してできる
それはそうだろう
それでは一流にはなれないけど
画面の向こうは絵空事

出会い 環境 そして努力
全ての歯車が噛み合って
あのキラキラとした世界が成り立つ

人生遅いなんてことはない?
やりたいことがあるなら始めたら?


興味の持ち方すら忘れた僕は
ただ遠い世界だと納得することで
自分を守ってきたんだ

つらい練習も ただただ楽しくて
疲れて帰ってくるのも ただただ嬉しくて
そんな風に物事を極められたなら
遠い場所までたどりつけるのだろう


こどもの好奇心を潰した罪は重い
可能性に投資することを学ばせない
価値のないことだと教えるのは
お金がないから?




どうして

2016年8月19日 ポエム


どうして
外野がとやかくいうのだろう
頑張ったのは本人なのに
それを支えたわけでもないのに
「なにやってんだ」

どうして
誰に何を謝っているのだろう
これまでどれだけの練習を
どれだけの努力を
重ねてきたかも知らない人間に

応援がどれだけの力があるのか
負ければ容易く掌を返す人間の

これまでの時間と忍耐を
積み重ねてきた経験と努力を
出し切ったならいい
なにもいうことはない

自分自身に納得しているのなら


自分が
納得できる力が出し切れなかったり
結果がでないことを悔しがるのは仕方ない
次へと繋げる大事なステップ

支えてきた人たちが
本人を想って共に悔しがり
共に涙をながすのはいい
それはきっと力になる

それでも
外野が
彼らの努力を見てもこなかった人間が
結果だけみて本人を責めるのは違う

力を尽くしてくれた人を
見ることしかできないのなら
その健闘を称え拍手を贈ろう

いままでの時間と
いままでの努力に
そしてこれからの未来のために


そうしないと心で負けそうだ




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