『刻』

2004年2月1日 ポエム
 
 
ちっぽけな僕を
誰が見つけてくれるだろう
どんなにアピールしても
気付かれないまま
どんどん時は流れ
季節はまた 過ぎ去ってゆく
 
あの日見た夕焼け空
泣きたくなるほど綺麗で
それでも泣けない捻くれた自分を
気付いていたのは自分だけだった
そう 誰にも気付かれない
 
隠し続けていた物を
露出する事には抵抗があって
ぎゅっと手を握って決心しても
それでもまた 後ろを振り返る
嫌われたらどうしよう
それが怖くてその場に固まった
 
ちっぽけな僕を
誰が気付いてくれるだろう
どんなにアピールしても
誰も気付いてくれない
それは僕がまだ隠している証拠
そしてまた 時は過ぎ去ってゆく
 
足りない脳と
足りない口と
全てをフル活用したって
どれだけの事が君に伝えられているだろう
どれだけの事が君に届いているだろう
 
例え何も届いていなかったとしても
僕はこうして 願い続けるのかもしれない
望んでこの地位についた
その途端全てが壊れた
この手に在った物が失われていく
 
涙はもう 枯れ果てた
自分の身を呪い 自分の力を呪った
大切な人を幸せに出来な自分を
大きな地位について 身動きが取れなくなった自分を
大切な君を失った悲しみを
僕は決して忘れないだろう
 
あの日僕の腕の中で静かに息を引き取った君を
僕の力と同化させてしまう事を許して
それでも君は僕の中に居るから
僕の大切な人達もそこに居るから
前へ進めと 背中を押してくれるから
僕はやっと 前へと歩き出せる
 
 
あの日君と交わした約束を果たす為に
僕は僕を心の奥に仕舞おう
あの日貴女と交わした約束を胸に
僕は僕を塗り替えよう
あの日貴方と交わした約束を違わぬ為に
これ以上の犠牲者を出さない事を願おう
 
 
終結の刻を今此処に刻もう
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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