寒空

2004年4月8日 ポエム
 
 
 
例えば僕の知らない場所で
何が起こったとしても
それに気付かない僕は確かに存在する訳で
そう、雲が晴れ渡らない空の下に
僕と言うちっぽけな存在は確かに在る
 
 
ぎゅっと掌握り締めてみても
ぎゅっと唇噛み締めてみても
何も変わらない、何も判らない
自分自身が何をしたいのかさえ
他人に望まれている事を遂行するにはどうしたら良いのかさえ
 
 
晴れ渡らない空でも
曇りがちな空でも
花粉が飛んでいようとも
空は空で、誰の目にも映る
人の心を微かにでも動かせる
そんな空を思い浮かべれば
自然と心は寒くなる
 
 
僕には何も無いから
何をする事も出来ないから
初めから諦めてる訳じゃない
自分の能力に限界をつけてるわけじゃない
 
ただ一つの希望を失っただけだから
 
 
土砂降りの雨の中凍えた過去(きのう)
信じたいのは未来(あした)の事?
転んで膝をすりむいて歯を食いしばった過去
それでも信じていたいのは未来の事?
何も見えない未来に
変えられはしない過去を持って
現在(きょう)と言う日を生きている
 
 
痛くて苦しくて何もかも嫌になっても
何で僕らは生きてるんだろう
相変わらず雲は晴れなくて
空は少し悲しそう
未来に何を望むのか
忘れたい過去はなんなのか
 
 
悔しくって投げつけたボールを
受け止めてくれる人なんて誰も居なくて
歯を食いしばって歩いた道で
心配して声を掛けてくれる人なんて居なくて
 
 
皆それぞれに精一杯生きていると言うのなら
この虚しさはなんだと言うのだろう
 
 
相変わらず空は晴れなくて
僕の心も晴れなくて
それでも時間(とき)は流れてて
それがどうしようもなく辛くなる
 
 
いつかこの空も晴れるように
僕の心も晴れるだろうか
 
 
 
 

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