そんな事は在りはしないと思っていた
だけど在ったんだ 見つけてしまった
小さな小さな僕の中の
小さな小さな温かい心
優しいんじゃない自分勝手なだけなんだ
自分でそれを否定したって認めてくれる誰かが欲しかった
優しいんじゃない自分が笑っていたいだけなんだ
心の中で葛藤しつづける僕がいた
苦しい時差し伸べてもらえる手が
いつの間にか素直に受入れられなくなって
差し伸べられる温かい手が
ただの重荷にしかなれない自分を象徴しているようで
逃げた にげた ニゲタ
言えない 癒えない 癒せない
心の中の擦り傷が増えていく
痛みと共にそれは大きな切り口に変わる
怖いんだ 本当の事を言うのが
優しい手を受入れられない自分が
やっぱりその手を出してくれる人が愛しいなんて
怖いんだ 本当の事が言えなくて
言ったら嫌われるんじゃないか
言ったらもっと不快な気持ちにさせるんじゃないかって
傷付けたくないから口を閉ざし
傷付けたくないから笑った
愛して欲しいから本音を言わず
愛して欲しいから笑った
素直に受入れられなくなった
優しい手を 優しい言葉を
やっと手にしたのは家族以外のものだった
他人に対して防御線ばかりの自分が
何も知らない人が 慰めてくれた
言えない言葉を知ってくれた
無理やりだって 思い込んでるだけだって
気付いてくれたんだ
そしたら涙が止まらなかった
泣かないって決めてたわけじゃないけど
他人を前にして泣くのは久々で
しかも家族が全く居ない所なんて
誤魔化してばかりの心の中を
少し認めてもらえたのは
僕にとっての
微かな勇気に繋がるのかな・・・
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