涙の理由

2004年4月10日 ポエム
 
 
 
 
そんな事は在りはしないと思っていた
だけど在ったんだ 見つけてしまった
小さな小さな僕の中の
小さな小さな温かい心
 
 
優しいんじゃない自分勝手なだけなんだ
自分でそれを否定したって認めてくれる誰かが欲しかった
優しいんじゃない自分が笑っていたいだけなんだ
心の中で葛藤しつづける僕がいた
 
 
苦しい時差し伸べてもらえる手が
いつの間にか素直に受入れられなくなって
差し伸べられる温かい手が
ただの重荷にしかなれない自分を象徴しているようで
 
 
逃げた にげた ニゲタ
言えない 癒えない 癒せない
心の中の擦り傷が増えていく
痛みと共にそれは大きな切り口に変わる
 
 
怖いんだ 本当の事を言うのが
優しい手を受入れられない自分が
やっぱりその手を出してくれる人が愛しいなんて
 
怖いんだ 本当の事が言えなくて
言ったら嫌われるんじゃないか
言ったらもっと不快な気持ちにさせるんじゃないかって
 
 
傷付けたくないから口を閉ざし
傷付けたくないから笑った
愛して欲しいから本音を言わず
愛して欲しいから笑った
 
 
素直に受入れられなくなった
優しい手を 優しい言葉を
やっと手にしたのは家族以外のものだった
他人に対して防御線ばかりの自分が
 
 
何も知らない人が 慰めてくれた
言えない言葉を知ってくれた
無理やりだって 思い込んでるだけだって
気付いてくれたんだ
 
 
そしたら涙が止まらなかった
泣かないって決めてたわけじゃないけど
他人を前にして泣くのは久々で
しかも家族が全く居ない所なんて
 
 
誤魔化してばかりの心の中を
少し認めてもらえたのは
僕にとっての
微かな勇気に繋がるのかな・・・
 
 
 
 
 

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