構って欲しいと
そう思うことは
罪ではない
ただ
構って欲しいと
無理強いをするのは
罪であろう
あなたの愛が欲しい
癒されたい 慰めて欲しい
ただ一緒にのんびりと過ごして欲しい
できるならぎゅっとして欲しい
ただそれだけなのに
不器用だね 人間は
言葉もでやしない
ただそこで膝を抱えるだけ
赤ん坊なら泣けばあやしに来てくれるだろうか
子どもならどうしたのと優しい声をかけてくれるだろうか
自分はもうそんな年齢じゃない
それでも切に願ってしまう
私はあなたの愛情が欲しいのです
満たされてはいないのです
心の中で叫んでも伝わらない事は多いから
あなたは私の目は良く訴えると言うけれど
私の目は心より曇っているから
望みの半分も伝わってはいやしない
淋しくて 悲しくて
独りぼっちにしないでと
ただ泣き叫ぶだけの子どもではなくて
物分りの良い子どもを演じて
反動が来る
悲しみが押し寄せてくる
不安と恐怖と淋しさが
波となって大波となって
抱えた膝も頭も泣くためにあるのではなくて
考えるために耐え抜くために
泣きそうな心を叱咤するために
迷惑にはなりたくなかったから
あなたには何よりも自由でいて欲しかったから
自分の事で煩わせてはいけない
わがままを言ってはいけない
あなたはあなたを生きるのだから
だから意味もなく駄々をこねている現在の自分は
ただ淋しくて構って欲しくて傍にいて欲しくて
大声で泣き叫んでいる現在の自分は
あなたにとってただの迷惑な存在でしかないのだから
不可解な存在でしかないのだから
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