金色のコルダ モード火原
2007年11月6日 金色のコルダ コメント (2)知ってたんだ。
君を見ているのがおれだけじゃない、ってこと。
でも、おれは君の音色に惹かれて
練習中でも君の音を探してる。
君の音色は不思議だ。
胸のあたりが苦しくなるほど切なくて
いったい誰を思って奏でているのか
それを知りたくなったんだ。
「日野ちゃん!」
「火原先輩? 先輩もここで練習ですか?」
「うん、そう! うーん、でも、君の音が聞いていたいかも」
「え、私まだまだ下手なんですけど・・・?」
「良いから続けてよ! 練習の邪魔はしないから♪」
おれは知ってる。
君が「誰か」のために弾いてること。
それが「おれに」だったらうれしいのに、なんて
そんなこと考えてる。
森の広場。
そこは普通科の生徒も音楽科の生徒も集まる憩いの場所。
そこだけはなんだか、音楽科と普通科の壁
みたいなのが消えている感じがして、おれは好き。
実際、コンクールが始まってから
普通科の彼女と土浦が参加者に選ばれてから
少しはその壁が薄くなったかな、なんて感じてる。
彼女の音に耳を傾ける。
切なくて、やさしい音色。
確かに、レベルは他の音楽家のヴァイオリン専攻のやつと比べると
月森君なんかと比べると
やっぱり、まだまだ、なんだけど・・・
おれは彼女の音色が好きだ。
切なくて、やさしくて、あったかくて。
素直な音。彼女の中から自然とあふれ出してくる。
ヴァイオリンに愛しさを乗せた音。
良いなぁ、この相手。
おれだったら良いのに、なんて莫迦だよなぁ。
日野ちゃんがこんなにも思ってくれてる。
それに気づかないなんて、音楽ってまっすぐなのに。
言葉よりも、行動よりも、視線よりも
まっすぐ胸に訴えかけてくる。
日野ちゃんはヴァイオリンが好きなんだろう。
そしてこの曲を向けている相手のことも。
はかない片思い。
でも、まだチャンスはあるって考えても良いかな。
君がまだ伝えてない思い
おれが先に伝えても良いかな。
日野ちゃんが演奏をやめた。
つたない演奏だったけれど、あたりからは拍手が起こる。
もちろんおれも拍手する。ブラボーって声掛けて。
君のヴァイオリンはみんなを弾きつけるんだ。
「ね、ね、日野ちゃん! 久しぶりに合奏しない?」
「合奏ですか?」
「うん、ほら、コンクール始まる前にやったじゃない?」
「そうですね! やりますか!」
あの時と同じ曲。
コロコロ音符が踊っているようなかわいい曲。
それは日野ちゃんのようだと、おれは思った。
日野ちゃんはかわいい。
「先輩、曲はどうします?」
「ガヴォット!」
「わかりました。なんか、懐かしいですね」
あの時は、まだまだ今に比べても拙い演奏だったけど
すごく楽しかった。
今の彼女は、確かに技術的にはまだまだかもしれない。
でも、音楽の楽しさを知っている。
自分が楽しまなくちゃもったいない。
あの言葉は本当で、おれは本当にそう思ってたから。
でも最近思うんだ。
楽しいだけで、本当にいいのかな、って。
トランペットを構えて、日野ちゃんのカウントに合わせて
お互いの視線で合図して、そんな時間が愛しい。
日野ちゃんのことが好きだ。
この気持ち、誰にも、柚木にさえいえないけど。
この気持ち、トランペットに乗せて君に届くかな。
おれは知ってる。
君を見ているやつがおれだけじゃないことも
おれには荷が重過ぎるほどライバルが多いことも。
でもね、日野ちゃん。
おれは君が誰を好きでも君のことが好きなんだ。
君の音色に心惹かれて心を奪われて
こんな時間が大好きだ。君と音色を重ねる。
誰にも負けたくない。
それが、たとえだれであろうと、負けたくない。
譲りたくない。
コンクールとか、大会とかは苦手だけど。
君に対する思いは 誰にも譲れない。
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すみません、時間軸がおかしいです。
きっとこの気持ちに気づいた頃には火原は
日野ちゃんのこと香穂ちゃん、って呼んでるはずで
微妙に設定2仕様・・・
1はまだ未プレイなので・・・げふん。
SSチックな、火原の独白ポエム。
金色のコルダで種類分別作ったほうが良いんじゃないかと
最近思います。
ってか、自分どんだけ火原好きなんだ。
金やんは、大人の色気を出そうとすると
R指定かけなきゃいけなくなりそうなので
普通に日記に書いてはだめかなぁ、と。
(何を妄想している)
とりあえず、とりとめもなく火原でした。
コメント
繰り返し読みました。
君の音色・・・って
すっごくいいな。
僕の気持ちも
とっても〜。
コメントありがとうございます。
こちらでは、初めましてですね。
改めまして、海梨稚維と申します。よろしくお願いします。
えーとですね、この作品は
コ○エーさんが出してらっしゃる
女性向け恋愛シミュレーションゲームこと
ネオロマンスゲームの『金色のコルダ』という作品の二次創作になります。
男性向け恋愛シミュレーションゲームというと
コ○ミさんが出してらっしゃる
『ときめきメモリアル』が有名どころでしょうか。
ときメモがギャルゲーといわれるのに対し
ネオロマは乙女ゲーと呼ばれたりします。
つまり、恋愛対象キャラとの恋愛イベントを経て
恋愛EDを迎えるのがこういうゲームの趣旨なのですが。
『金色のコルダ』に限っては、それだけではありません。
『金色のコルダ』では妖精の力でコンクールに参加して
恋愛対象キャラはすべてコンクールのライバル、ということで
ヒロインは、コンクール総合優勝を目指します。
その中のいろんな要素によって起こるイベントが変わるらしいのですが
未プレイなので詳しくは語れません。
個人的には、白泉社のLaLaで連載中の
ゲームのキャラデザをした呉先生の漫画が好きです。
海梨さんがプレイしたのは『金色のコルダ2』なのですが
こちらは、前回のライバル達をある条件の下アンサンブルメンバーに誘って
今度はコンサートを開きながら恋愛を楽しむ、という作品になってます。
もちろん、主人公は前作で魔法のヴァイオリンが壊れてしまっているので
自力で練習しなければいけません。
音楽の妖精ファータの力(アイテム)を借りながら
技術経験値、楽譜の習熟度を上げて
コンサートの課題に合わせた曲を演奏します。
ちなみに恋愛対象キャラが一人増えてます。
海梨さんは、2でまだ恋愛連鎖EDを2人ほど逃しているので
まだ次作品の『金色のコルダ2アンコール』を進めていませんが
内容的には、今度はオーケストラのコンミスの話のようです。
きっとまた駆けずり回ってメンバーを集めるのでしょう。
自分の練習をしながら(苦笑)
結構、恋愛シミュレーションとなっている割には
発生イベントの難易度が高い気がするのは
ネオロマンス初挑戦だからでしょうか??
でも条件揃えるのって幻水で散々やったしなぁ。
とにかくコメントありがとうございました。