散文詩

2008年6月5日 ポエム
 
 
 
この小さな掌で掴めるものは在るだろうか
この短い腕で受け止められるものは在るだろうか
 
 
例えば小さな赤子をこの腕に抱きしめるのは簡単でも
君のように苦しんでいる人を前にするとどうしていいのか判らない
ただ 思うままに抱きしめればいいのだと理解しても
それを実行するのは難しい
 
 
愛していないからではなくて
愛しているからこそ
 
 
そんな簡単に愛を語らないで
小さな変化に気づいてこその想い
 
 
何に興味があるの
何が気になるの
何が怖いの
 
 
一歩踏み出せずに居る理由はなに
 
 
繰り返し見上げる空
見つめるのはただそこにある虚空
囀り連れ添う鳥たちも
手を伸ばせば届きそうなのに
 
 
壁際
丸い背中
虚ろな瞳
 
 
すべてを映すその硝子玉には
何も写ってはいないのだ
 
 
ただ時が過ぎ行くままに
季節が移ろい行くままに
 
 
気がつけば何年も経っていて
なにを始めるにも遅すぎて
後悔ばかりが先走る
 
 
何もできないんじゃない
何もしてこなかったんだ
 
 
夢は所詮夢でしかなく
目標が見えてこないまま
 
 
普通になりたくともフツウでは暮らせないだろう
それが頭を過ぎること
 
 
ねぇ いちばん ってきもちいい?
 
 

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