この小さな掌で掴めるものは在るだろうか
この短い腕で受け止められるものは在るだろうか
例えば小さな赤子をこの腕に抱きしめるのは簡単でも
君のように苦しんでいる人を前にするとどうしていいのか判らない
ただ 思うままに抱きしめればいいのだと理解しても
それを実行するのは難しい
愛していないからではなくて
愛しているからこそ
そんな簡単に愛を語らないで
小さな変化に気づいてこその想い
何に興味があるの
何が気になるの
何が怖いの
一歩踏み出せずに居る理由はなに
繰り返し見上げる空
見つめるのはただそこにある虚空
囀り連れ添う鳥たちも
手を伸ばせば届きそうなのに
壁際
丸い背中
虚ろな瞳
すべてを映すその硝子玉には
何も写ってはいないのだ
ただ時が過ぎ行くままに
季節が移ろい行くままに
気がつけば何年も経っていて
なにを始めるにも遅すぎて
後悔ばかりが先走る
何もできないんじゃない
何もしてこなかったんだ
夢は所詮夢でしかなく
目標が見えてこないまま
普通になりたくともフツウでは暮らせないだろう
それが頭を過ぎること
ねぇ いちばん ってきもちいい?
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