族譜
presented by 青年劇場
今だから、観ておかなければ。
歴史を見つめなおしていかなければ。
そして罪を自覚し、それを正していかなければ。
調子が悪くて、人も多くて
それでも、観たい、知りたい、という気持ちを胸に
行ってきました。まぁ、近くだったからよかったけど。
今回はセンターでも市民劇場でもありません。
一般です。でも券売りは両方してました。
センターの方で購入して、行ってきました。
朝鮮半島が日本の植民地だった頃のお話。
創始改名のときのお話。
日本人はまっすぐすぎるから
周りが見えなくなってしまう。
主人公の谷さんが善意で、これが是だと思っているからこそ
心が痛む。
戦争のような過ちを犯しているときには
頭がおかしくなって正常な判断を下せない。
自分がされたら、強要されたら嫌なことなのに
それが良いことだからしてくださいと頼むのは
悪意がないからこそなんて罪なことか。
最近、市民劇場で暗い話は嫌だから採りたくないって人がいるらしい。
戦争の話は嫌だ、って言う人がいるらしい。
でも、でも。
そうやって採る所が少なくなると劇団は周らなくなって
結局そういう舞台を創って表現してくれるひとたちが
「明るいのじゃなきゃ採ってもらえない、劇団も存続できない」
ってことになると
自主規制というか、明るいのばかり創るようになったら
こういう作品を観ることすらできなくなる。
そして、表現者たちは自由に表現することができなくなる。
だから、暗いといわれようが良質の作品は
みんなで見たいし、応援したい。
真実が描かれているのであれば、それを知りたい。
明るいのが見たければ、テレビのバラエティでも見てればいい。
私が生の舞台で見たいのは、緊迫した雰囲気、それから
重厚な話なんだもん。
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