酷く疲れているのは気のせいか
それとも 気のせいではないのか
それすらも良く判らないまま
暗闇の中で膝を抱えた
 
 
窓を打ち付ける雨音
長く続いた五月雨の終わりを告げるかのように
一際高く雷鳴が轟く
 
 
稲光で一瞬明るくなった室内
殺風景なその部屋は
特にこれといったこだわりもない
 
 
腕を解いて 枕を抱え込む
顔を押し付けて 深くため息を吐いた
 
 
今深呼吸をすれば
たちまち涙腺を刺激してしまいそうで
 
 
泣きたい訳ではないのだ
泣きたいわけでは、ない
 
 
それでもこみ上げてくる感情を持て余して
更に強く枕に顔を押し付ける
 
 
誰を 誰と 誰に 誰が
 
 
親しいと思っていた人たちは
みんな遠くへと行ってしまった
その幸せを誰よりも願っているのに
今君と会うのはすごく怖いんだ
 
 
 
手を伸ばせば抱きしめられる距離にいたのに
 
 
 
君にとっても僕にとってもそれは
 
 
 
 
 

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