観て来ました。
久々の映画館。
しかも入ったことの無い階の。
さすがに最終週だからか
しかもレディースディだったからか人が多かったわ。
というか、そうか。
一日に1回しか上映してないから人が多いのか。
何回も上映しているときは忙しくてこれなくて
ずっとずっと来たい来たい来たい来たい来たい来た(以下略)
と思っていたのに今度は体調でダウン。
本日やっとこさ念願かなって観にいってきましたっ!
明日ももう1本観にいく予定なのです。
こっちはマジックアワー。気になってます。
どんなノリで行くんだ。
んでもって本編。
公開されてもう彼是・・・わかんないですが
気になってた方はもう映画館に行ったことでしょうし
レンタル待つかーって人はまぁ、ここ見てないでしょうし。
以下ネタバレ。
堤さんが、すんげぇ・・・・・・
(ぇ、一言?)
否、ね。
映画の演出の仕方がすごくよかったです。
映画の映画たる所以というか映画の映画なる醍醐味というか
過去と現在が良い所で入れ替わって
主人公である悠木さんの心持が伝わってきて。
他の記者さんたちの頑張りとか
遺族である人たちの気持ちとか
もうもうもう、言葉で言い表すことのできないほど
つーか言葉ではなく雰囲気で観て欲しい作品です。
それぞれの役者さんの演技がいいの!
ちょい役でもちゃんと役柄が立ってて
悠木さんとの関わり合いとか
飛行機墜落現場を見た記者をフォローする人たちとか
敵対・・・とまではいかないけれど
イザコザあったり、摩擦はあるのだけれど
そこで悠木さんが選ぶ人選ってのが、もう、良い。
手放しで協力してくれる人もいれば
ちょっと厄介な人もいるけれど
「俺にやらしてください!」
「私のネタです」
と、記者魂に燃えて
地元紙が一番情報量が多くなくてどうする、という
記者の熱い気持ちが伝わってきて・・・
記者さんたちは救出のプロではないから
現場を伝えるしかない。
情報の裏をとるのもお仕事。
現場を見てきてそれを文章にするのもお仕事。
助けられなかった命に、心乱されながらも
それを遺族や、一般に伝える仕事ってすごい。
悠木さん、最後は登頂成功することで
自分の心とケジメをつける、と云うエピソードも良い。
ってか、ニュージーランドも英語圏なのですね。
悠木さんは、あの後、どうしていたのだろう。
新聞記者、辞めちゃったのかな。
1985年から22年経って、やっと息子さんと再会。
あの原稿は、小説家にでもなったのだろうか・・・
飛行機事故という悲惨なニュースを
どう伝えるか、地元で起きたことをどう伝えればいいのか。
社の意向もあれば、重鎮の意見もある。
それと真実を伝えたい、と願う記者たちとのせめぎ合い。
そりゃ、他者に負けたくない、と云う競争意識はあれども
心根は、真実を伝えたい、ということでいいんだよね?
より多くの情報を、自分達で得た情報を・・・・・・
「お前が粋がる為にあの人たちは犠牲になったんじゃない!」
悠木さんのあの言葉。
ネタを手にしてそれを記事にしたがる記者を
それをいさめた言葉。
そう、真実といえど、伝えてはいけないこともある。
遺族の気持ちを考えない記事は、
関係の無い自分たちも、悲痛なのに
それを遺族が読んだら、と思うと余計に哀しくなる。
その辺の線引きを、ちゃんとできてる人だと思った。
今でもあの事故は再調査を望まれていることは
悠木さんが、事故原因を断定せずに記事にしたことを
とてもとても意味があったことにしたと思う。
悲惨なニュースの記事は連続して続報が入るもの。
それをどう組み立てていくのか、
まさに大きな山に登っているかのような、そんな、感じ。
たくさんの人の命と
たくさんの人の気持ちと
たくさんの人の願いが
一緒くたになった、良作だと思います。
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