苦しみの連鎖から解き放たれて
今あなたのことを想います
延命治療は望まなかったけれど
日に日に短くなっていく余命宣告に
あなたの大きさを改めて想う
僕にとってあなたは癒しでした
それでも今の僕はあなたでは癒されません
どうして連れて行ってくれなかったのか
一緒に行きたかったのにどうして連れて行ってくれなかったのか
そんな身勝手な想いでいっぱいです
本当なら僕がずっと傍についていたかった
帰ってきてからずっとあんまり話していなかったから
意識がないと判ってはいても
あなたの傍で眠り あなたの傍で話し
あなたの手を握り あなたが呼吸していることを
自分自身で長く感じて痛かったのだけれど
やはり孫よりも子どもですよね
僕がわがまま云っても仕方がないから
聞き入れてはもらえないだろうから
僕は少しでも長くあなたの傍に居たかった
でも僕の身体も云うこと聞かなくて
あなたがここに帰って来ると信じて
僕は僕の心と身体の静養に努めたけれど
結局あなたは僕に最期すら看取らせてくれなかった
もうちょっと長く居ればよかった
もうちょっとわがまま云って長く居ればよかった
そうすれば あなたの旅立ちに立ち会えたかもしれないのに
電話が鳴る 準備をしている間に あなたは旅立った
見送りは独りだけ あなたの娘だけ
僕は必要なかったですか
僕はあなたともう少しでもいいから一緒にいたかった
できれば一緒に連れて行って欲しかった
いつまでも一緒なんてことありえないのに
苦しかったでしょう つらかったでしょう
あのひとよりは色んな管には繋がれなかったけれど
苦しかったでしょう つらかったでしょう
生という名の呪縛から解放された今
あなたは幸福ですか
笑っていてくれたら良い
そう願って止みません
自分勝手な想いばかり抱えている僕は
あなたの幸せを心から望みます
コメント