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「ミカちゃんミカちゃん」
「あ? なんだよ」
「ミカちゃんはどうしてミカちゃんなの?」
「俺が俺である理由なんて、ひとつで十分だ」
「?」
「お前を好きでいるため」
「えーっと、じゃあ好きな食べ物はー?」
「・・・・・・」
(気づけよ、おい)
「お休み。また来年」
「あ、もうそんな時間なんだ」
「うん、また来年のこの時期に」
「じゃあ、ゆっくりおやすみ」
「いつでも見守ってるから、無茶だけはしちゃダメだよ」
「うん、じゃあ、無理する」
「って、反省する気無いんだね」
「心配してくれるのは嬉しいよ、ありがとう。ジンブレ」
「じゃあね」
(嬉しそうに笑う君のことを護りたいと願った)
「小枝凪さん」
「はい?」
「今日お食事どうかしら」
「すみません、妹と約束してまして」
「妹さん?」
「ええ。毎年今日は一緒に過ごすんです」
「仲がよろしいのね」
「ええ、とってもかわいいですよ」
「じゃ、また今度」
「・・・・・・ふぅ」
「兄さん、僕約束なんてしてへんで?」
「悪い、でも他に断る理由が見つからなかったんだ」
「そんなん、奥さんと過ごすから、ていうたらええやんかー」
「・・・・・・」
(俺が既婚者だということを、みんな忘れてしまう)
「香さん!」
「坂下さん!」
「待ちに待ちましたね!」
「「やっとこの日がきた!」(ました!)」
(これで懐もほかほか、心もほかほか)
「ねー、アキラ」
「なに、暇なんだったら掃除手伝いなよ」
「うーん、なんで大掃除??」
「年末だから」
「感謝祭はやらなかったのに、掃除はするんだ」
「昨日は軍議で忙しかったでしょ。ここ終わったらレストランだから」
「ちぇーっ」
「早くしないと日が暮れちゃうよ」
(君を喜ばすために、ちょっと君を悲しませる僕は悪い奴?)
「フリックさんフリックさん」
「どうした?」
「見てください、雪です!」
「冷えると思ったら」
「綺麗ですねえ」
「・・・・・・そう、だな」
(空を見上げるお前の顔が、とても綺麗で)
「紘人さん!」
「おお、ただいま」
「わぁ、手が冷たい! 手袋してたんじゃなかったんですか??」
「ほれ」
「・・・・・・ゆきうさぎ?」
「玄関前で作ったから冷えたかな」
「かわいい。かわいい、かわいい・・・!」
「そんなに喜んでくれるとは光栄な」
「冷蔵庫? 冷凍庫??」
「そのままでいいんじゃないですか、お嬢さん」
「えー、すぐ溶けちゃいますよ??」
「雪が溶けたら、笑ってくれ」
(中に入った本当のプレゼント、受け取って欲しいから)
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こうやって書くと、それでなくとも多い脳内の主人公たちが
更に増殖して輝きを放つので、疲れるんですが
でもやっぱり定期的に思い出さないと
いざ書くときに戸惑うという。
既出じゃないキャラもちらほらいますが、ソコハソレ。
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