夢を見る
炎の渦と
逃げ惑う人々
見覚えはないはずなのに
崩れ落ちると哀しくなる
黒い影に朱色が見えなくなって
翻る紫で視界がいっぱいになる
こっちだ
差し出される大きな掌
逡巡して手を取れば
勢いよくひっぱられる
この手を
力強くひかれるこの手を
放してはいけないと
放すことはできないと
目覚めればいつもの天井
頬を伝う雫と
痛いほど速い鼓動
恐怖なのか
恋なのか
理由を確かめる術もない
炎の渦と
逃げ惑う人々
見覚えはないはずなのに
崩れ落ちると哀しくなる
黒い影に朱色が見えなくなって
翻る紫で視界がいっぱいになる
こっちだ
差し出される大きな掌
逡巡して手を取れば
勢いよくひっぱられる
この手を
力強くひかれるこの手を
放してはいけないと
放すことはできないと
目覚めればいつもの天井
頬を伝う雫と
痛いほど速い鼓動
恐怖なのか
恋なのか
理由を確かめる術もない
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