本当に欲しかった言葉はそれですか
つらいとき 哀しいとき
壁にぶつかったとき
どうしてほしかったんですか
その習慣を誇れますか
その態度を誇れますか
それを身に受けた幼い頃の記憶
それは幸福でしたか
こうしてもらいたかった
ああしてもらいたかった
幼い心は傷を受けたまま
こういってほしかった
抱きしめてほしかった
幼い心は悲鳴を上げる
昔からの習慣
それはいいこともある
昔からの習慣
それは悪いこともある
『昔からそうだから』
それで片付けていい問題ですか?
『誰もが通る道だから』
それで片付けていい問題ですか?
どうしてほしかったんですか
どういってほしかったんですか
幼いあなたは
大人に絶望していませんでしたか
ただ
抱きしめてください
ただ
話を聴いてください
先のことはいい
今のこの状態を見てください
未来のことはいい
現在のこの気持ちを聴いてください
較べることなく
否定することなく
ここに生まれたものを
きちんと耳を傾けているのだと
きちんと存在を認めているのだと
わかるように 信じられるように
相手に届いていないコトバは
伝えていないも同じです
相手に届いていないキモチは
伝えていないも同じです
『いわなくたってわかるさ』
『こんなにも表現しているから大丈夫』
受け手に確認していないのに
自信満々に大丈夫と請負ってダイジョウブ?
あなたの優しさは独りよがりではないですか
あなたの伝え方はどこかでねじ曲がっていませんか
テレパシストじゃないので
言外に伝えられてもわかりません
伝わらないコトバは
もはやコトバではないのでしょう
伝えたという思い込みなのでしょう
ただ空気を震わせただけの
どうしてほしかったんですか
どういってほしかったんですか
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