頬を伝うものがなんなのか
認識するよりももっとはやく
喉が痛くなるほどに大きな声を
力の限り出し切って
欲しいものがなんなのか
それはよくわかっていないけれど
この場所じゃないことは
痛いほどにわかっているんだ
心が身体が拒絶をする
鼓膜が網膜が全てを遮断する
耳石が狂ったように暴れまわり
壊れた涙腺から止め処なく 止め処なく
抱きしめても 優しい言葉をかけても
いまはすべて無意味なんだ
出てくるはずの涙が声が いまはもう
泣き叫びたくとも涙が声が いまはもう
肩に力が入る期間が長すぎた
いま頑張ればいつかは楽になるって
そんな風に思っていたけれど
いつ楽になれるの? いつ いつ
凝り固まった筋肉から 頭が痛くなって
強く持続する緊張状態でお腹は痛くなって
まだ食べれてるって誤魔化してみるけれど
本当はもう わかっているのに
助けてもらった 支えてもらった
だから頑張らなくちゃって頑張って
闘わなくちゃ 勝ち取らなくちゃ
後に続く誰かのためにって
それでも それでも
自分の心が 自分の身体が
悲鳴を上げて 精一杯出してるSOS
無視し続けるのは 誤魔化し続けるのは
ねえ いったい 誰のためなの
何もいえなかった子が 精一杯
やっとの思いで口にしたタスケテを
また見ないフリをするの? まだいけるっていうの?
何度同じ過ちを繰り返すの?
また私は私を助けられないの?
どうしてまた私は私を殺さなくちゃならないの?
ねえ それはいったい 誰のためなの
ねえ いったい 誰のための
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