それが君の名前なら
喜んで僕は呼ぶだろう
それが君の想いなら
喜んで僕は受けるだろう
青い空を流れる雲が
くっきりと線を残さずとも
誰かの想いが形にならなくとも
その存在は確かにそこにある
夢路の果てに願いごと
繰返し唱える祝詞のように
涙を流しながら指を絡め
星の瞬きに希いごと
言の葉の意味を探るように
誰かの想いの裏に思いを馳せても
なにが正解なんて僕にはわからない
伝えてもらわなくちゃわからない
言葉にするのが困難で
上手く伝わらないかもしれないのが怖くて
誤解をされることが不安で
消耗するから伝えるのも諦める
纏まらない頭の中を
誰かに伝えるために消耗して
明日を生きる元気さえも
伝えなきゃと思うと喪われていく
あふる想いは誰に伝えるでもなく
誰かに伝わればいいとそんな風に
誰に伝わらなくともいいと
強がってみて自分に伝える
交わりたい 交わりたくない
知ってほしい 知られたくない
こんなごちゃまぜの思考を
こんな混沌とした想いを
伝えなきゃと思うことが重圧で
喉まで出かかった言葉が消えていく
涙が出て声は嗚咽交じりに
真意は誰にも伝わらない
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