贖罪

2016年11月30日 ポエム


考え方が違う
過ごしてきた時間が違う
ちょっとしたことですれ違い
欲しい言葉をもらえない

あれでいい それでいい
他のひとは認められるのに
そんな風に考えるのは間違ってる
そんなこと思っていったんじゃない
僕の気持ちは否定されて

言葉に出すことが億劫になって
ただぐっと奥歯を噛み締める
感じてはいけないものを感じているのだと
ずっとずっと言われ続けて

こうした方が楽だと
その考え方は違うと
僕の考え 僕の気持ちを
口にしようものならば否定されて

どうして他の人の言葉はそのままでよくて
どうして他の人の気持ちはそのままでよくて

僕の気持ちはこのままじゃだめなの
僕の感じたものは嘘だというの

何もない
こんな風に思っちゃ駄目だって
自己否定ばかり起こっちゃって

大好きなことをしていても
大好きなものをみていても
これじゃダメなんだ
まだまだダメなんだ
もっと頑張らなくちゃ
自分の感性はおかしいのだから

たとえそれが誰かにとって
なんでもない一言だったとしても

たとえそれがあなたにとって
善意から来る一言だったとしても


“あなたの感じ方はおかしい”と
幼子にいうのはどうなの
“あなたの感性はおかしい”と
何度も繰り返すのはどうなの


自分の心に嘘を吐きたくないのに
これじゃだめなんだと自己否定を繰り返し

“手を差し伸べてもらえるひとになりなさい”
つまりいまは、手を差し伸べる価値のない人間で
“懸命に頑張っている人は応援したくなる”
つまりそれは、頑張れなくなったら手を差し伸べてもらえなくて

他人より足りない
欠けたところばかりの歪な能力
誰かの助けがなければ
生きていけはしないちっぽけな存在

助けてもらうためには
頑張り続けなくてはならないのなら


もう もう
このまま

疲れたんだ

考えれば考えるほど
沼に足を取られる



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