考え方が違う
過ごしてきた時間が違う
ちょっとしたことですれ違い
欲しい言葉をもらえない
あれでいい それでいい
他のひとは認められるのに
そんな風に考えるのは間違ってる
そんなこと思っていったんじゃない
僕の気持ちは否定されて
言葉に出すことが億劫になって
ただぐっと奥歯を噛み締める
感じてはいけないものを感じているのだと
ずっとずっと言われ続けて
こうした方が楽だと
その考え方は違うと
僕の考え 僕の気持ちを
口にしようものならば否定されて
どうして他の人の言葉はそのままでよくて
どうして他の人の気持ちはそのままでよくて
僕の気持ちはこのままじゃだめなの
僕の感じたものは嘘だというの
何もない
こんな風に思っちゃ駄目だって
自己否定ばかり起こっちゃって
大好きなことをしていても
大好きなものをみていても
これじゃダメなんだ
まだまだダメなんだ
もっと頑張らなくちゃ
自分の感性はおかしいのだから
たとえそれが誰かにとって
なんでもない一言だったとしても
たとえそれがあなたにとって
善意から来る一言だったとしても
“あなたの感じ方はおかしい”と
幼子にいうのはどうなの
“あなたの感性はおかしい”と
何度も繰り返すのはどうなの
自分の心に嘘を吐きたくないのに
これじゃだめなんだと自己否定を繰り返し
“手を差し伸べてもらえるひとになりなさい”
つまりいまは、手を差し伸べる価値のない人間で
“懸命に頑張っている人は応援したくなる”
つまりそれは、頑張れなくなったら手を差し伸べてもらえなくて
他人より足りない
欠けたところばかりの歪な能力
誰かの助けがなければ
生きていけはしないちっぽけな存在
助けてもらうためには
頑張り続けなくてはならないのなら
もう もう
このまま
疲れたんだ
考えれば考えるほど
沼に足を取られる
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