酷く疲れているのは気のせいか
それとも 気のせいではないのか
それすらも良く判らないまま
暗闇の中で膝を抱えた
窓を打ち付ける雨音
長く続いた五月雨の終わりを告げるかのように
一際高く雷鳴が轟く
稲光で一瞬明るくなった室内
殺風景なその部屋は
特にこれといったこだわりもない
腕を解いて 枕を抱え込む
顔を押し付けて 深くため息を吐いた
今深呼吸をすれば
たちまち涙腺を刺激してしまいそうで
泣きたい訳ではないのだ
泣きたいわけでは、ない
それでもこみ上げてくる感情を持て余して
更に強く枕に顔を押し付ける
誰を 誰と 誰に 誰が
親しいと思っていた人たちは
みんな遠くへと行ってしまった
その幸せを誰よりも願っているのに
今君と会うのはすごく怖いんだ
手を伸ばせば抱きしめられる距離にいたのに
君にとっても僕にとってもそれは
変わったこと 変わってしまったこと
いつもなら いつもなら
鏡を前にしてふと思う
この表情は誰
大好きな人たちとお話していてふと思う
この表情は誰
嫌われたくない 不愉快な気持ちにさせたくない
この気持ちを悟らせたくない 笑顔でいて欲しい
そんなぐちゃぐちゃな気持ちを抱えて
口角を上げ 目じりを下げ 頬の筋肉を上げて
この表情は誰
何が本当の気持ちなのか
現在感じている気持ちはなんなのか
それが判らなくて それが解らなくて
この表情は誰
苦しい 悲しい 寂しい つらい
負の感情がぐるぐる回って 身体中を巡って
無理に笑っていた頃の感覚が蘇る
この表情は誰
威嚇するように睨み付けたカメラ
こわばった表情 怯えた瞳
こんな表情するなんて 知らなかった
まるで別人のような感覚
社会性の低い人間だから
本当の笑顔を見せたことのある人のほうが少ないけれど
どれが社交用の笑顔なのか
しばらく笑うことを忘れた自分には
判断が難しい
その表情はだれのものなの
わすれてしまいたいもの
2008年6月23日 ポエム忘れちゃいけないものと
忘れてしまいたいものと
忘れられないもの
胸が押しつぶされそうなほど苦しいのは
胸が押しつぶされそうなほど苦しくなるのは
記憶の中の傷が熱を持つから
忘れちゃいけない、優しさ
忘れてしまいたい、醜い自分
忘れられない、過去の傷
一つ二つ考えても
結局行き着く先は一緒
ねぇ、ねぇ。
どうして、どうして。
ひとに構って欲しかったあなたが
ひとを傷つけているの
言葉は凶器。
ひとを傷つける。
知らずに傷つけてしまったひともいるだろう
その罪を抱えながら 痛みを持つ自分
苦しみも悲しみも抱えたまま
ただただ眠る
ひとりぼっちの僕の隣に
座る燕尾服を着た猫
胸元の白が鮮やかで
光源によって緑色に光る瞳
近すぎず
遠すぎず
隣に座る黒猫は
体勢を変えながら僕の隣に居る
きみだけだよ
そばにいてくれるのは
物理的距離の問題
くるしい 苦しい クルシイ
ダメ だめ 駄目
考えちゃ駄目
後悔し始めたらキリがない
羨ましがり始めたらキリがない
どうして という想いがとまらない
なんであの子は
なんでこの子は
私もこんな風になりたかったよ
私もこんな風に笑いたかったよ
周りの子たちが習い事をしているのを見て
いいな、羨ましいな、そんな想いを抱えて
でも変な子どもだったから
習い事をするお金がないのを知ってた
家に在ったエレクトーン
上のお姉ちゃん達が習ってたの知ってた
上手ですごく羨ましかった
お姉ちゃん達に鍵盤ハーモニカ教えてもらった
でもお姉ちゃん達みたいに上手にならないの
楽譜を見て 両手で弾けるようになっても
難しい曲は手がついていかない
その前に楽譜を読むところで躓く
耳で聴いて そのメロディーラインを
鍵盤で探して弾けるようにはなったけれど
それも微妙にずれているし 外れてる気がするし
部分的にしか弾けないし
かっこよくない 幼稚な真似事
水の中も 陸の上も
自分の力じゃ 疾く走れない
スポーツマンガに憬れても
練習することすらできない 続かない
息が切れて 動けなくなって 肺に酸素が送られなくなって
意識が朦朧として 身体が動かなくなってきて
そんな一連の苦しさが頭を過ぎる
考えただけで指の先がしびれてくる
どうして動けないの
どうして運動が楽しくないの
何でも楽しめるようになりたいの
どうしていつも苦しいばっかりなの
音楽も運動もできないから
絵だって専門的ではないし
文章だって自己流
何にも 何にもとりえがないから
勉強だけは って思って頑張ってたのに
勉強も駄目になって
それから気づいた
自分には何にもないんだって
認めてもらえる要素が何にもないんだって
自分が大嫌いになった日
自分の存在を許せなくなった日
この小さな掌で掴めるものは在るだろうか
この短い腕で受け止められるものは在るだろうか
例えば小さな赤子をこの腕に抱きしめるのは簡単でも
君のように苦しんでいる人を前にするとどうしていいのか判らない
ただ 思うままに抱きしめればいいのだと理解しても
それを実行するのは難しい
愛していないからではなくて
愛しているからこそ
そんな簡単に愛を語らないで
小さな変化に気づいてこその想い
何に興味があるの
何が気になるの
何が怖いの
一歩踏み出せずに居る理由はなに
繰り返し見上げる空
見つめるのはただそこにある虚空
囀り連れ添う鳥たちも
手を伸ばせば届きそうなのに
壁際
丸い背中
虚ろな瞳
すべてを映すその硝子玉には
何も写ってはいないのだ
ただ時が過ぎ行くままに
季節が移ろい行くままに
気がつけば何年も経っていて
なにを始めるにも遅すぎて
後悔ばかりが先走る
何もできないんじゃない
何もしてこなかったんだ
夢は所詮夢でしかなく
目標が見えてこないまま
普通になりたくともフツウでは暮らせないだろう
それが頭を過ぎること
ねぇ いちばん ってきもちいい?
どうして
認めてほしいのに
認めてあげることができないの
他の子には
優しくできるのに
自分にはやさしくできないの
ベッドの上で丸くなる
自分を護るように両肩を自分で抱きしめて
いつ襲ってくるか判らない恐怖で
身を固め ぎゅっと瞳を閉じて
誰かに助けを求めることはできないの
結局は自分が気づかなきゃいけないの
でも誰かに迷惑はかけられないの
お願いお願い嫌わないで
傍に居て お願い
夢にまで見るあの息苦しい日々
頭の中が混乱して叫び出しそう
お願いお願い見ないで見ないで
こんなの私じゃないの
私はいい子
いい子じゃないと意味がないの
お願いお願い
私を見て
見てるよのサインがほしいの
最初からこんな性格じゃなかったはずなのに
いつからこんな性格になったのか定かじゃないのは
ちょっとずるい気がする
真面目なのか適当なのか
怖がりなのか好奇心旺盛なのか
時々自分で自分が判らなくなる
ううん
判ってる自分なんてほんのちょびっとで
ほとんどが自分の知らない自分なんだってことは理解しているつもりだ
過去ばかり見てる 未来が見えない
後ろを向いてる? 前が向けない?
涙で瞳が滲んで正確な世界の景色なんてこの瞳には映らない
はばたいていった
たくさんの鳥たち
同じ巣の中に居た
種類の違う鳥たち
同じ巣で同じく育って
いつの間にかみんな翼を広げて大空へ
還らない あの日々は
取り残された 1人には大きすぎる巣の中で
呆然と見送った 太陽に影を作るその後姿
青を背景に希望の光を求めて飛び立つ姿
こんなにも虚しさが伴うのは
その姿を直接見れなかったから?
今では遠い存在になってしまったから
最初から最後まで一緒に居られることなんて無くて
同じ学び舎のひとが今どうしているかなんて
後ろめたさがあって何もわからない
普通のひとが歩む道とは違うけれど
ひとの道からは外れてないよね?
寂しさばかりが募るこの胸 おかしいのかな
おかしいから 変だから 普通じゃないから
フツウって何 って思うけど
果てしなくフツウに憬れるんだ
手を伸ばして 羽根を広げて
飛び立とうとすると痛む記憶
息が苦しくて 生き苦しくて
行き先の書いてない切符を持たされた
どこかの旅人のように
皆先に降りて 自分の道を見つけていても
僕は 僕は 僕は
笑いたいんだ
その後嫌な感じの疲れを感じることなく
心地よい疲労感を感じるように
心のそこから笑いたいんだ
「滑稽でも惨めでも構わない」
うれしい
そう思ったの
後から後から
置いてかれる
独りぼっちになる
そんな不安がむくむくわいてきて
感情を支配してしまいそうになるけれど
胸が締め付けられるほど
幸福な気持ちになったの
倒れたの知って心配した
でも書いてあるから、今は大丈夫なんだって思えた
何もコメントつけられなかった
まだ なんだか心の整理がついてなくって
でも貴女が
バイト行って てんちょさんと話して
そこに居られるのが幸せだと思えてることが
うれしくて
すごく うれしくて
また 居場所を見つけた
また 優しい人たちが傍に居る
貴女が嬉しそうで
よかったぁ・・・・・・
私の心は汚くて
負の感情がむくむくと支配しようとするけれど
一瞬でも貴女の幸福を心から喜べたの
そのことに自分で安堵する
だいすきだから
しあわせになってほしい
しあわせでいてほしい
えがおでいてほしい
むりはしないでほしい
だいすきだから
だいすきだから
ずっとずっと見てるよ
私は弱い。
ずっと、それこそ覚えてないくらい昔から。
他人に嫌われたくなくて
いつも笑顔でとっつきやすい、外面のいい子。
ほわほわんとした外見の中は
すんごい不安症な女の子。
誰にも嫌われたくない。
でも
あなたになら嫌われてもいい。
というか
多分、嫌いだからそんなこというんでしょう?
嫌いだからこんなにも私を苦しめたがるんでしょう?
私は、強く、無い。
今まで受けた傷の分だけ
その悲しみをどこにぶつけたらいいのか判らないけれど
傷ついてるんだよ
傷ついていたんだよ
今もまだ苦しいんだよ
そのことを理解してほしい。
これ、我侭?
そうやって現実から目を逸らして
なんになるの?
できることを一つずつ増やしていきたいのに
何から手をつけて良いのか判らないよ
自分にはこれができるんだ
そんな自信がほしい
誰にも負けない
そんなのじゃなくて良いから
これはできる あれはできる
だから社会の役に立ってる
そんな実感がほしいの
ねぇ これは無意味ですか
一年に一度来る憂鬱な日
2008年5月8日 ポエム何故生まれたの
なんで生きてるの
自分は
無意味だ
何もできないガラクタ
こんなにも無力感を感じて
何にもできないことに焦りを感じて不安を感じて
空回りするガラクタ
The Last Day
2008年5月7日 ポエムぐるぐると思考の渦にはまらなくなった
だけど
ぐるぐると悲しみの連鎖にはまるようになった
“何故”とか“どうして”とか
考え始めたらキリが無い
だから
考えないようにしてるし
ただ 目を背けてる
それでも
苦しさや悲しさや焦りや不安や
突きつけられてる現実や
何にもできない自分が
嫌で きらいで 憎くて
せめて光合成ができる植物なら良かった
何で私は食べてお金をかけて生活する
“ニンゲン”なんて面倒なものになったの
役に立ちたい
“誰か”ではなく地球の
役に立ちたい
“家族”ではなく社会の
私は大切なひとよりも
人間として社会の歯車に組み込まれたい
それが“役に立つ”ということならば
<没個性>だっていいじゃない
色々考えるのは もう疲れたよ
何にもできない
二酸化炭素を吐き出して
たくさんの生命を犠牲にしてエネルギーに変えて
そしてそれを“無駄”にすることしか能が無い
だから
ねぇ 殺して
少しでも使用される酸素が減るように
ねぇ 殺して
少しでも消費される生命が減るように
ねぇ 殺して
だって
誰だって良かったんでしょう?
何で私じゃいけないの
何で私を殺してくれないの
何で本人が悲しむ人を殺すの
私なら 本望だよ
私で救える命があるのなら
私が死ぬことで助かる命があるのなら
なんでなんでなんでなんで
何で無意味な殺戮を繰り返すの
どこか どこかとおくで
他人と会話することが苦手です
会話が成立しません。
私と話すとみんな気分が悪くなるのです。
私が変だから。
私が泣くとみんな困ります。
みんな私からのメールを受け取るととても気を遣います。
なんて返せばいいんだろう。
なんて返せばだいじょうぶなのだろう。
みんな みんな 困ります。
私はみんなに迷惑をかけています。
罪悪感と自責の念に押しつぶされそう。
ボクの願うものはキミの幸せ
2008年1月11日 ポエムどれだけの苦しさを越えて 君はここに居るの?
どれだけの悲しみを抱えて 君は笑っているの?
街行く人たちの息が白い
僕もマフラーで口まで覆って
寒い曇りの空の下を歩くよ
秋のうちに落葉した木々は
今もまだ芽吹きを見せないで
街路樹は未だ吹きさらしで
誰も見上げることはない
枝と枝の間から覗く空は
暗くどんよりと曇っていて
それは今の僕の気持ちと重なって
すごく すごく すごく
君は今幸せだろうか
今大変な時期だろうな
そんなことを考えて
君が君らしく笑ってくれていれば良いと
そんな風に思っている
昔は広かった空も
今は高層住宅のせいで
切り取られたように狭くなる
でも今は青空じゃないから
突き抜けるような天気じゃないから
それもまた 良いかもしれないね なんて
君と過ごした3年ちょっと
違う学校に行って違う地域に住んで
会うのは週1回 必ず土曜日
僕らの出会いは『普通』とはかけ離れた場所にあった
きっとあのままこの国で生活してたら
きっとけして出会うことのなかった僕ら
であったのは偶然? それとも必然?
毎日窮屈な思いをしていた僕の
開放的になれる場所に君は居て
最初は萎縮していた僕の心を
少しずつ溶かして行ってくれて
笑いあって ハグしあって
大好きだよ そう言いあって
かわいいなって思うから抱きしめて
何も言えなくなるから抱きしめて
不器用な僕の気持ちが少しでも伝わればいいと
そう願って
君は今幸せに暮らしてる?
笑って毎日を過ごしてる?
君の未来に幸多からん事を
願って 祈って 呟いて
つらいときには泣いてもいいよ
人間だものいつも元気じゃいられないもんね
でもそれがすんだら笑って
僕の大好きな笑顔で『もう大丈夫』って言って
そして光射す方向へと進んでいって
君の望んだ未来を手に入れて
そこで幸福な現実で笑っていて
僕のことは忘れてもいいから
君の進む道に 君の笑顔が 君の幸せが
ずっとずっとずーーーーーーーっと
続いていますように
隣は歩けないから
だんだんと離れていく
君との距離測りながら
僕は最後まで見送るよ
それが僕に出来る精一杯の償いだから
いつも一緒にいようね
隣に居ると安心できるんだ
そんな言葉があふれてた日常
何も話さなくても大事な部分で通じてる
そんな想い 感じていたのは僕だけ?
週5日つらいことがあって
最後の日に喜び合って
次の日には君に会って
たくさん話して たくさん笑って
僕らの記憶 鮮やかな色
君の笑顔が網膜に焼き付いている
くだらないことで笑いあって
傍から見れば『どーでもいいこと』に燃え上がって
はしゃいで 喜んで
顔見つめ合えば弾けたように笑い出す
そんな空気が心地よくて
毎日一緒に居られない けど
僕らの特別なSaturdays
一緒に肩を並べて勉強
机は先生を囲んで 普通の教室みたいに
テストの結果見せ合って
負けたー勝ったー言って笑いあって
総合得点こっちが勝ち
でも文系科目はこっちが勝ち
そんな小さなことで笑いあってたあの頃
努力するのは嫌いじゃないよ
それが報われるのなら
いつだって傍に居てくれる君という存在が
僕に力をくれるから
好きなものが一緒・似てる・同じ
類は友を呼ぶって言うけど
君たちが居なくなってから
君たちと離れてから それは立証できなくなった
ずっとずっと傍に居たかった
いつかは離れるって
それは出逢ったときに判っていたのに
毎週1回会うのが当たり前になってた
帰ってく子も どこか別の場所に行く子も
別れはいつだって隣にあったけれど
僕らはみんな手を繋いで
一緒に居られる そう感じてた
それは僕の勘違い
1人帰って
僕が帰って
君が帰って
僕らは同じ場所には居られない
僕らは違う場所の人間だから
また机並べて笑いあいたかった
一緒にランチして 先生をからかって
元々離れた場所から
一つのあの街のあの学校に集った僕らは
きっといつか離れなきゃいけないなんて
ちゃんと理解していたつもりだったのに
離れて 悲しくて もどかしくて
距離感が悔しくて すぐに会いにいけなくて
それは前も同じだったけれど
距離がぐんと遠くなって
いつも一緒だよ
そう思ってた
心の深い所でずっとつながってる
僕はそう信じてた
でもね ごめんね もう
僕のほうが弱音を吐いて
君達を遠ざけた
笑いあいたい でも今の僕じゃだめなんだ
君たちとの距離が
僕との距離がこんなにも離れてしまったのは
僕が僕のことしか考えてない証拠で
僕が僕のことしか考えられなくなってる証拠で
会いたい ホントに会いたい
でも僕には資格がないから
未来に羽ばたこうとしている君を見て
僕が感じてしまうのはいけないことだから
心からの祝福を君に送ろう
だから会っちゃいけない 会えないんだ
実際に目にしてみれば こんなにも距離があって
僕は苦しくなって狂ったように叫びだすだろうから
君の傍にはいけない 行っちゃいけない
だからせめて君は幸せになって
僕の何十倍も何百倍も 世界中の人の笑顔を君に
たまたま出会った十字路
僕らの道はホントなら交わることのなかった
一度出会ってしまった 止め処なくあふれ出る気持ち
君たちにありがとうと そして最高の幸せを
君の道は明るい未来へとまっすぐ繋がって
迷っても 躓いても 立ち止まっても
きっときっと君の望んだ未来が待っているから
僕はそう 信じたいから
僕と出会ったことで不幸になっていく人は多いけど
お願いだから君たちは 君たちだけは
幸せになって 未来で笑っていて
そして最後まで 笑って生きて
君が選んだ人と ずっとずっとずっとずっと
今の僕にはそれを願うだけが精一杯
君は眩しすぎて もう触れることは叶わないけれど
君の光は ずっとずっと 君を導いてくれますように
幸せになって お願いだから
後ろを振り返らないで 笑っていて
苦し紛れの言い訳を 笑ってごまかして
そうしていることに気づかないで お願い
さよならは言わない
言わないから
幸せになって ね
耳を澄ませて
心の声を聞いて
脈打つ心臓の音を聞いて
体温を感じて
隣の君の涙は見ずに
時々しゃくりあげるような振動が
そのまま僕に伝わってくる
ただ 傍に居るよ
落ち着くまで 君の気が済むまで
泣き顔なんて見たくないでしょ
僕に借りなんて作りたくないでしょ
だから僕はここに居るだけ
何の言葉もかけてあげない
ただ 抱きしめて
背後から抱きしめて
君の肩口に 頭を乗せた
君の顔を見ないように
君に伝わればいいな
この体温とこの想いと
君に届けばいいな
僕は君には幸せになってもらいたいから
泣くのは今だけ
僕だっていつも傍に居られるわけじゃない
こうやって大気に溶けて包み込むのは
今日が最後だから
さよなら
愛しい人よ
さよなら
どうか幸せに
君の身体に触れることはもう叶わないけれど
誰よりも君の幸福を祈っているから
さぁ 前に進みなさい
僕の大切な君だから
顔を上げて 前に進め
それが君が望んだ道ならば
加護がありますように
どんな言葉でも形容しがたい
漠然とした『想い』を抱えたまま
冷たい水面に向かって
高い橋の欄干に登って
身を投げたあの日
本当に全てが何もかもどうでもよかった
もう逃げたくて逃げたくて逃げたくて
苦しみの呪縛から解放されたくて
それでも 生き残ってしまった僕
それを母は『稚維が生きたいって心の底では思ってたんだよ』
そう評するけれど
足が欄干から離れたときも
落下しているそのときも
冷たい水に飲み込まれる感覚を覚えたときも
ただ単純に欲していたのは
『安息の地』
沈んで 浮かんで 息をして
呆然としばらく立ち泳ぎして
冷たい水に麻痺しかけた足を動かして
空を見上げながら 岸まで辿り着いて
重たい水を含んだ服が肌に張り付くのもそのままに
靴は橋の上
この格好でうろついてたら不審者
別にそんなこと考えたわけじゃないけど
頭は回らない
ただ 呆然と
「何で死ねなかったの?」
その疑問符が回る
持ってる薬の量じゃ死ねない
それしたのバレたら管理が自分で出来なくなった
手首を切っても死ねない
静かに水底に落ちる鉄を含んだ紅い液体
橋から飛び降りても死ねない
ただ寒くて虚しくて次の日には痣になって
ねぇ 次は何をすればいいの
生産的なことは考え付かない
ただ淡々と毎日を過ごすことしか出来なくて
それでも感情がぶれてどうしようもなくつらくなって沈んで
でもそれを何故なのかと問い質すほど冷静でもなくて
シニタイクンとシナナキャさんが
ずっとずっとついて回って
=======================
解ってる
『そのまんまで良いから生きるべきなんだよ』
それが正常な人の判断だということは理解できる
多分、まだそんなこと考えてんの、って呆れられる。
嗚呼、じゃぁ、自分はどこで吐き出せばいいんだ。
正常ではない、異常な自分の気持ちは
考えは、行動は、誰にも目の触れることのない
日記帳にかけ、って言うのか。
涙で目が霞むのは今
吐き出せてなかった気持ちを吐き出そうとしてるから
のどが痛むのは今
声にならなかった経験を書き出したところだから?
冗談で、笑ってごまかして
でもその裏は本気の真実を隠して
笑って話せるほど強くないんだ。
昔話に出来るほど遠い記憶でもないんだ。
全部、今年あった話だから。
多分、年忘れ、とかいって忘れちゃいけない類の経験。
否、忘れちゃいけないんだろうな。
自棄になって やる気を失くして
毎日をただただ過ごすだけの日々になっても
ついて回るのは何でだろう
幸せでしょう? こんなに自由にさせてもらって
幸せでしょう? こんなに放置してもらって
幸せでしょう? ちゃんと距離とってもらって
幸せでしょう? ご飯食べさせてもらって
幸せでしょう? 学校について何も触れられなくて
幸せでしょう? ごく潰しだといわれなくて
幸せでしょう? 幸せでしょう? 幸せでしょう?
幸福なはずなのに 幸せをかみ締めるべきなのに
何でかな 嬉しい 楽しい
そんなプラスの感情は一瞬にして消え去ってしまう
抱いたかと思えば もう次の瞬間には奈落の底
それが嫌なのか、と問われれば嫌なのだろうけれど
『じゃぁ、そこから抜け出すための努力をしろ』
そう言われれば、どうしようもなく無力感を感じる。
別に努力することが嫌いなはずじゃなかった。
努力を認められれば、すごく嬉しい人間だった。
でも、この場合の努力って
普段人が何気なく遣って退けてしまう事だったり
多分普通にこなされる類のもので
そして、今の自分が最も苦手とするもの。
ちょっと前までは、人中に行くのが試練で。
その中でお手伝いするのが、ちょっとした会話をするのが
そういったのが、慣れるべきことで。
でも今は、だぁれにも、会いたくない。
口で楽しみにしてる、って言っても
正直、会うのが怖い。家族でも。
帰ってきてくれて嬉しいって気持ちはあっても
何を話していいのかわからない。
引け目を感じてしまう。不快にさせないか不安で。
突然狂ったように泣き出したらどうしよう。
何も判らず、何気ない一言に声を荒げたらどうしよう。
どうしようもなく 居場所を感じられなくなったら。
ねぇ、ごめんなさい。
いつもいつも、悪い子でごめんなさい。
出来の悪い子でごめんなさい。
気のつかない子でごめんなさい。
自分で手一杯で家の事出来ない子でごめんなさい。
生きてて、ごめんなさい。
助けて、なんて言えない。
だって助けてもらっても、どうして良いか判らないから。
泣きたくて独り部屋にこもっても
涙はもう、出てこない。
苦しいのはどうして?
悲しいのはどうして?
僕はどこに何を忘れてきたの?
僕の心はいつになったら回復するの?
嘘だらけだ、自分の心の中。
自分に嘘ついて他人の顔色伺って
何が楽しいの?
それで何が守れるって言うの?
壊れてしまったものは欠片が小さいほど直しにくい
壊れた欠片が1ピースでも欠けていたら完全には直らない
そんなの知ってる
僕が失くしたのも知ってる
助けて、なんて言えない
助けてもらったあとどうして良いか判らないから
自分自身との葛藤に
他人を巻き込んではいけない
なんでもない、なんでもないんだ。
そういえば言うほど、君は不安そうな表情をするけれど。
なんでもない、なんでもないんだ。
僕のことなんて、もう、放っておいてよ。
いつか朽ち果てる日まで。
受け入れなきゃいけないのは自分自身で
受け止めなきゃいけないのも自分自身で
漫画を読んで、ゲームをして、アニメを見て
そんなの、苦しいのを紛らわしているに過ぎないことも
ホントは判ってる。
でも最近、それすらできない
何もしたくない
ゲーマー魂がちょっと燃え尽きてるようで
後2本コルダのゲームが未開封のまま在る
あるという安心感
やりたくて買ったはずなのに
なんか買っただけで満足してる
私は良い方に向かえてない
それが痛いほど解かるから
皆に心配かけて
って、それほど誰も心配してないかな
皆には皆の生活があって
そこでも悩ましいことなんていっぱいあるだろうから
私は独り、取り残される
誰も振り返ってはくれない
誰も抱きしめてはくれない
そんなの求めても得られないこと
当の昔に学んだはずなのに
苦しい、寂しい、悲しい
どんな感情よりも私を支配するものが在る
『消えたい』
何度その言葉を口にしかけて飲み込んだだろう
日記ではもうお馴染みな言葉になってしまったかもしれないけれど
現実世界で その言葉を発したことはない
『死にたい』よりも
『生きていたくない』よりも
絶対的に この世を拒否する言葉だから
お願い もう 誰でも良いから
私の息の根を止めてください
独りが怖いなんて 知ってるけれど
それより怖いのは 生きていくことだ
これ以上の苦しみを 私は受け入れられない
それは 私の心が 壊れた時から
むき出しになった 柔らかい部分が
悲鳴を上げ 耐え続けてたもの
もう 止めてよ
誰が悪いんでもない
私が 弱いだけ
今の生活に何のストレスを感じる必要がある?
そう問われても 私は
生きてること自体がストレスだから
薬を飲んで軽減できても
薬を飲んで元気にはなれない
頭と心を シニタイクンとシナナキャさんが占拠する
涙はもう 枯れ果てた
ねぇ 死にたいって思う事は罪なことなの?
誰かが言ってた
死にたいって言う人は生きたいって言うのの裏返しなんだと
違うよ 認めて欲しいんだよ
この世を去っていい理由が欲しいんだよ
死にたいやつは勝手に死ねばいい
どこかで見たような言葉
多分何も考えてないんだろうね
消えたいって思ってる人間が
どうして死ねないのか死にたいのか
周りにいる人間をこれ以上苦しませないために
悲しませないために存在を消したいのに
それを実行すると間違いなく大切な人が泣いてしまう
だから初めからいなかった事にしたい
そう願ったのはいつからだっただろう
自分を慰めるすべを知らない
上昇志向なんて持ち合わせていない
私は今を生きるのが精一杯で苦しくて
哀しくて嫌悪していて憎悪していて
生きているのが これ以上無いくらい辛くて
心の中の友達は もう随分前から元気を無くし
引きずられるように私も闇へと落ちていく
明るくて優しい物語が書きたいと
そう願った事もあったけれど
今の自分じゃ無理だね
未来の自分でも無理だよ
未来の自分のビジョンなんて見えないけれど