耳を澄ませて
心の声を聞いて
脈打つ心臓の音を聞いて
体温を感じて
隣の君の涙は見ずに
時々しゃくりあげるような振動が
そのまま僕に伝わってくる
ただ 傍に居るよ
落ち着くまで 君の気が済むまで
泣き顔なんて見たくないでしょ
僕に借りなんて作りたくないでしょ
だから僕はここに居るだけ
何の言葉もかけてあげない
ただ 抱きしめて
背後から抱きしめて
君の肩口に 頭を乗せた
君の顔を見ないように
君に伝わればいいな
この体温とこの想いと
君に届けばいいな
僕は君には幸せになってもらいたいから
泣くのは今だけ
僕だっていつも傍に居られるわけじゃない
こうやって大気に溶けて包み込むのは
今日が最後だから
さよなら
愛しい人よ
さよなら
どうか幸せに
君の身体に触れることはもう叶わないけれど
誰よりも君の幸福を祈っているから
さぁ 前に進みなさい
僕の大切な君だから
顔を上げて 前に進め
それが君が望んだ道ならば
加護がありますように
どんな言葉でも形容しがたい
漠然とした『想い』を抱えたまま
冷たい水面に向かって
高い橋の欄干に登って
身を投げたあの日
本当に全てが何もかもどうでもよかった
もう逃げたくて逃げたくて逃げたくて
苦しみの呪縛から解放されたくて
それでも 生き残ってしまった僕
それを母は『稚維が生きたいって心の底では思ってたんだよ』
そう評するけれど
足が欄干から離れたときも
落下しているそのときも
冷たい水に飲み込まれる感覚を覚えたときも
ただ単純に欲していたのは
『安息の地』
沈んで 浮かんで 息をして
呆然としばらく立ち泳ぎして
冷たい水に麻痺しかけた足を動かして
空を見上げながら 岸まで辿り着いて
重たい水を含んだ服が肌に張り付くのもそのままに
靴は橋の上
この格好でうろついてたら不審者
別にそんなこと考えたわけじゃないけど
頭は回らない
ただ 呆然と
「何で死ねなかったの?」
その疑問符が回る
持ってる薬の量じゃ死ねない
それしたのバレたら管理が自分で出来なくなった
手首を切っても死ねない
静かに水底に落ちる鉄を含んだ紅い液体
橋から飛び降りても死ねない
ただ寒くて虚しくて次の日には痣になって
ねぇ 次は何をすればいいの
生産的なことは考え付かない
ただ淡々と毎日を過ごすことしか出来なくて
それでも感情がぶれてどうしようもなくつらくなって沈んで
でもそれを何故なのかと問い質すほど冷静でもなくて
シニタイクンとシナナキャさんが
ずっとずっとついて回って
=======================
解ってる
『そのまんまで良いから生きるべきなんだよ』
それが正常な人の判断だということは理解できる
多分、まだそんなこと考えてんの、って呆れられる。
嗚呼、じゃぁ、自分はどこで吐き出せばいいんだ。
正常ではない、異常な自分の気持ちは
考えは、行動は、誰にも目の触れることのない
日記帳にかけ、って言うのか。
涙で目が霞むのは今
吐き出せてなかった気持ちを吐き出そうとしてるから
のどが痛むのは今
声にならなかった経験を書き出したところだから?
冗談で、笑ってごまかして
でもその裏は本気の真実を隠して
笑って話せるほど強くないんだ。
昔話に出来るほど遠い記憶でもないんだ。
全部、今年あった話だから。
多分、年忘れ、とかいって忘れちゃいけない類の経験。
否、忘れちゃいけないんだろうな。
自棄になって やる気を失くして
毎日をただただ過ごすだけの日々になっても
ついて回るのは何でだろう
幸せでしょう? こんなに自由にさせてもらって
幸せでしょう? こんなに放置してもらって
幸せでしょう? ちゃんと距離とってもらって
幸せでしょう? ご飯食べさせてもらって
幸せでしょう? 学校について何も触れられなくて
幸せでしょう? ごく潰しだといわれなくて
幸せでしょう? 幸せでしょう? 幸せでしょう?
幸福なはずなのに 幸せをかみ締めるべきなのに
何でかな 嬉しい 楽しい
そんなプラスの感情は一瞬にして消え去ってしまう
抱いたかと思えば もう次の瞬間には奈落の底
それが嫌なのか、と問われれば嫌なのだろうけれど
『じゃぁ、そこから抜け出すための努力をしろ』
そう言われれば、どうしようもなく無力感を感じる。
別に努力することが嫌いなはずじゃなかった。
努力を認められれば、すごく嬉しい人間だった。
でも、この場合の努力って
普段人が何気なく遣って退けてしまう事だったり
多分普通にこなされる類のもので
そして、今の自分が最も苦手とするもの。
ちょっと前までは、人中に行くのが試練で。
その中でお手伝いするのが、ちょっとした会話をするのが
そういったのが、慣れるべきことで。
でも今は、だぁれにも、会いたくない。
口で楽しみにしてる、って言っても
正直、会うのが怖い。家族でも。
帰ってきてくれて嬉しいって気持ちはあっても
何を話していいのかわからない。
引け目を感じてしまう。不快にさせないか不安で。
突然狂ったように泣き出したらどうしよう。
何も判らず、何気ない一言に声を荒げたらどうしよう。
どうしようもなく 居場所を感じられなくなったら。
ねぇ、ごめんなさい。
いつもいつも、悪い子でごめんなさい。
出来の悪い子でごめんなさい。
気のつかない子でごめんなさい。
自分で手一杯で家の事出来ない子でごめんなさい。
生きてて、ごめんなさい。
お題:「イルミネーション」「こぼれる」「紅色」
2007年12月25日 ネタ帳行き交う人々、街にあふれるイルミネーション。
それを『綺麗だ』と評する人は多いかも知れないが、自分には電飾を巻きつけられた木々が痛々しく見える。
自然な姿ではなく、人工的な『幻想』的な世界。
例年よりは暖かいらしいが、それでもやっぱり、この寒さは身にこたえる。
別に年取った、とかそういうのを理由にはしたくない。
コートのポケットに突っ込んでいた手を出し、ぐるぐる巻きにしたマフラーを口元まで引き上げて、空を見上げた。
この季節なら、この明かりがなかったら、澄んだ空気で星がたくさん見えるのに・・・。
そんなことを考えながら、人の群れにぶつからないように、縫うようにして大通りを行き過ぎる。
そして思い出した。あの過ぎた日々のことを―――
「あなたはやさしいから」
そういった君の瞳には、涙が溜まっていて。
「だからわたしを傷つける言葉を言えないのよね」
別にそういう訳じゃない。
そう口にしようとして、押し黙る。
君のその唇が、更に言葉を紡ぐのを見たくなくて。
「だから、さよなら」
俯いた自分にかけられた、そんな一言。
理解っていた、始まったときから、終わりが来ることは。
見えていた、なんていったら失礼か。
親の言いつけのままに、俺に会って、俺の恋人として、そして妻として過ごした時間は君にとって幸福だっただろうか。
上司命令。
別にそれが嫌だった訳じゃない。
ただ『見合いしないか』と持ちかけられ、それに応じた。
始めてあったときの第一印象は、綺麗なひと、単純にそう思った。
話せば話すほど、距離は近くなり、それぞれの趣味を知り、そして、自然な流れで結婚した。
すごく自然なことで、俺にもこんな人生があるのか、と不思議に思ったほどだ。
彼女の父親は、俺の『特能課』としての実績を知っていて、それで持ちかけたのだろう。
将来、階段を上ることを想定して、自分の側に置いておきたかったのかも知れない。
『敵に回すと厄介だ』、ただ単純にそういった理由かもしれない。
彼も知らなかったのか、彼女が知らされていなかったのか、それは判らない。
幸せな家庭を築こう、そう思っていた。
でも、気丈に見せていた彼女の、時折見せる怯えた様な表情に、伸ばしかけた手を引っ込めた。
何を、怯えているのか。
今までの自分を顧みれば、それは至極簡単な結論で。
でもその時の彼女の揺れる瞳に、その真実を知りたくて。
触れた途端、彼女は小さな悲鳴に似た声を上げてその場に崩れるようにして泣き始めた。
その瞳は見開かれ、俺を見ている。
―――違う。俺じゃない。俺の中にある『テレパシスト』の俺を見ている。
嗚呼、気づいてしまったのか。
嗚呼、君も受け入れてはくれないのか。
理解、していたつもりだった。
この『能力』がある限り、他人からは愚か、身内からも距離を取られると言うことは。
だから隠して生きてきた。
刑事になってから、俺の尋問の仕方に興味を持った研究所が、俺を研究所での最初の『精神感応者』として登録したことも、それは俺の生きる『場所』を与えてくれたこととして感謝していた。
卑屈になっていた心を、ただのコンプレックスでしかなかった『能力』を、初めて、利用価値のあるものとして認識させてくれたから。
なぁ、そんなに変か? そんなに嫌われなきゃいけないか?
そんな疑問を持って、泣き崩れる彼女の父親に連絡を取ると、俺はしばらく彼女に会わない方が良いと思い、傍を離れた。
しばらくして、上司伝手に、彼女が落ち着いたことを聴き、家に戻るように促された。
それはある種の拷問に近い―――
それでも戻らないわけにはいかなかった。あそこは俺の家だし、荷物もあそこにあるわけだし。
家で迎えてくれた彼女は、昔のようでいて、まるで違っていた。
俺を気遣う振りをしながら、俺の顔色を伺っている。
彼女が何を考えて、どうしてそんな行動をとるのか、心を見なくても明らかだった。
寧ろ、見るほうが怖かった。
気づかないフリをして、その時折見せる怯えた瞳を、見ないフリして。
表面上は、仲の良い夫婦だったことだろう。
過度に干渉せず、お互いの距離を保って。笑いあう。
滑稽に思えたけれど、彼女が我慢をしていることを俺が気づいているなんて、言えるわけがない。
彼女の精一杯の譲歩。理解しようと努め、それでも理解できないと怯え、それでも、受け容れようとその細い身体で虚勢を張っている。
なんて、弱い生き物だろう。
心なんて覗かなくても、理解ってしまうほど近くにいるのに。
覗かれないか心配で、必死に心を隠している。取り繕って、笑って。
幸福な家庭って何だろうか。
俺は、心を覗くことに抵抗感がある。それは他人との距離を忘れさせるから。
時々無理やり捻じ込むように入ってくる他人の強い思考は、頭痛をもたらし、決して気持ちのいいものじゃない。
愛されていた記憶はあるのに。
それよりも鮮明に拒絶されたときの記憶が蘇る―――
仕事上、刑事課の奴らとはそれなりに付き合いがあった。
何より俺を可愛がってくれた警部が、俺を『普通』として扱うから、他の皆も、他の『能力者』と同じように。
多少の畏怖の念はあっても、拒絶ではなく、それは『仲間』としての扱い。
誰だって、自分の心が裸にされればいい気はしないだろう。
そんな『能力』を持ってる俺に対してあまりいい感情を抱かないのも頷ける。
俺がもし『普通』の人間だったなら、俺のような『能力』を持った人間とは付き合いたくなかっただろう。
だがしかし、Ifで括られた括弧の中は、飽くまでも想像の域でしかない。
実際に俺は気づいたときには他人の思考がまるで自分のもののように感じてしまっていたし、その『能力』が忌み嫌われるものだと気づいて隠し始めるまで、そう時間はかからなかった。
兄弟喧嘩には、必ずといって良いほど先回りして俺が勝っていたし、親に褒められたくて望まれていることを自然と先回りしてやっていた。
俺にとって『自然』なことでも、家族にとっては『不自然』なことだったんだろう。
俺のことをしきりに不思議がっていた。疑念を抱いていた。さすがに、それが所謂、超能力と呼ばれる類のものであることまでは想像がつかなかったらしいが。
気づいて、俺はそれを封印して、自分の自分自身の力だけを頼りに、進学し、それなりの成績を収め、警察官になった。
まさかそこに研究所があるなんて知らなかったけれど。
今でも瞼の裏に焼きついてはなれない、モノクロの世界とやけに鮮やかに残った君の唇に乗った紅色が、胸の奥を締め付ける。
足早に、駅前から、路地を入ったところにあるマンションへと歩を進める。
慣れた手つきで、暗証番号を押し、エレベーターであがっていく。
蛍光灯の明かりのついた廊下を、目的の部屋まで進む。
インターホンを鳴らして、微笑む。
「あ、兄さん、お帰りなさい」
「あぁ、ただいま」
この子のこぼれんばかりの笑顔に、どれほど癒されてきただろう?
同じ『能力』を持った、過去に傷ついた記憶を持つ『後輩』。
このフロアに住むのは多かれ少なかれ、過去にトラウマを持つ、世間から隔離された『能力者』たち。
それだけでも、心が落ち着く。
ここには、俺を畏怖するものは居ない。
「今日は何が食いたい?」
「うーん、特性ピラフ」
「お前は、そればっかりだな」
「だって兄さんの作るピラフはサイコーやもん!
せや、最近新入りが増えたんやけど、その子呼んでもええかな?」
俺が頷くのを確認して、香は何件か先の近くの扉を叩いた。
俺は沈んでいた気分を浮き上がらせて、キッチンに立つ。
下準備をしていると、扉が開くのが判った。
「お邪魔します」
ちょっと控えめな声で紡がれた言葉は、それでも存在感は希薄ではなく、寧ろ強い印象を受けた。
「あぁ、いらっしゃい」
それが、俺が奏くんと初めて会った夜。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
はい、カテゴリとしては『能力』ですね。
良嗣兄さんの過去話。というか、何と言うか。
香があっちにトリップしている間は
まだ、明確な『離婚』という形はとってません。
ただ、避けられている、状態で。
香が帰ってきてから、ますます香に構いっぱなしになりつつ
奥さんの気持ちも配慮しつつ、距離を取りつつ
でも、自分から壊すことはしたくない、といった感じですか。
まぁ、良嗣さん自身に彼女が好きだ
という気持ちが無くなったわけじゃなくて
要は、彼女の問題、なので。
やっぱり、『能力者』と一般人ではきつい物があるのかな、と。
その分、香は恵まれてますね。
トリップした先でも、それは面白がれこそしろ
拒絶反応を受けなかったので。
まぁ、香がコントロールに一杯一杯だったのもあるけれど。
そして、新キャラ『奏』。
香と良嗣、警察関係者、研究所の皆さんは『ソウ』と呼びますが
実は彼女は『時のカルテ』の方の繋がりで出そうと思ってたキャラです。
そっちでの呼び名は『カナデ』。
だから彼女が過去に旅してきた場所では殆どの人が
彼女のことを『カナデ』と称します。
彼女は何でか時空の歪に落ちやすい体質、と言いますか
色んなパラレルワールドを経験してきていますので
使える技はESPに限りません。体術、魔法、忍術、錬金術・・・
その辺の能力は研究所にも秘密にしてあります。
基本能力は『心眼』『先読み』。
流れを読むことに非常に長けた子です。
流れ者なのでこの世界では異物的存在ですが
それなのに存在を認められていると言う稀有な存在。
空間との相性が良いらしく、どの世界でも拒絶反応が起こることはなく
文字も言葉も普通に通じるようです。
ただ、香のように異空間転移は自分の意思ではどうにもならないようです。
そして、あまりにも長い時間飛ばされ続けてきたので
自分の年齢をはっきりと覚えていません。
『純血日本人』というのは遺伝子学的にもはっきりしてるのですが。
そして、今、彼女を軸に、幻水5のトリップものを捏造中。
載せるか否かは、その時のノリで。
おはようございます。
2007年12月25日 幻想水滸伝シリーズ本日、3時過ぎに就寝。
12時近くに起床。
そのまま3時間ベッドでまどろみ。
自分の自堕落さに嫌気がさす。
って事でオリジナルの方は諦めつつあります。
まぁ、2枚仕上げたんだから、許して下さい。
見てくださった方にはわかると思うんですが
バックの緑は輝く盾の紋章のイメージで。
(じゃっかんスピード感があるのはご愛嬌)
4様の近くにある赤黒い色は罰の紋章のイメージ。
坊ちゃんの方にあるもっと黒目の赤はソウルイーター。
どう色分けしようか迷ってしまいましたよ。
そして、王子のバックはファレナの空。
とはいっても、駄文を読んでいただければ判るとおり
王子は今、デュナンに来てるんですがね・・・!!!
ファレナの空は王子のオプションとして付いてきます。
個人的に笑顔(王子無敵スマイル装備)なので
空色の瞳を塗れなかったのが悔しいです。
4様とは違う青。4様はどっちかってーと蒼だから。
海の青、って設定ですよねー。深い青。
ホントは、この時代ならナッシュ居るじゃん
という思いもありつつ、ナッシュも描こうかなぁ、と思ってたんですが
自分、今までの最高人数2人が限界だったのに
3人とか描いてみて、バランスの悪さに吐き気が・・・
坊ちゃんは手前に居るとして
4様のあの立ち位置は、階段でも上ったのか?
細かい設定は知らないですが
私の中で天魁星の身長差は
2主<トーマス<坊ちゃん<王子<4様
だと思ってます。
・・・年齢的にもこんな感じじゃないですか?
2主はほら、ジョウイという比較対象が居たから。
4様はほら、スノウという比較対象に対して高かった・・・よね?
ケネスは・・・同じくらいだっけ?
タルのが大きかったよね?
そんなこんなで。
うわぁ。自分頭痛がひどいことになってるよ。
低高合同例会「森は生きている」
2007年12月17日 演劇「森は生きている」
presented by オペラシアターこんにゃく座
良かったっすよー。純粋に。
邪道かもしれませんが、好きな役者さん出てたので余計に。
話も好きだし、構成も好きだし。
役者さんたちの役作りに感激。
いやぁ、じっさまと月之丞さんの
歌声を久々に(嘘・まげもんを秋に見て以来)聴いて
もう、大好き☆とか思っておりました。
いやぁ、惚れ惚れ。
ちなみに相原さんの演技は初めてみたのですが
何か、お食事をご一緒させていただいたときとイメージが・・・
さすが、役者さん!
2階席までちゃんと届く生声は良いすねー
私の笑顔は変ですか?
2007年12月1日 思考回路 コメント (3)作り笑い
空元気
判ってる
でも気づかせない
いつも通り気だるげに
ただ毎日を惰眠で過ごして
この荒ぶる感情を爆発させないように
この負の感情を気づかせないように
ただ心を押し殺して
毎日を無駄に過ごして
ココロ?
それは当の昔に砕かれたじゃないか
もう、ここにはない
欠片さえも残っていない
粉々に砕けたじゃないか
何をするにも
隠した感情が
首を絞める
錘のように動きを鈍らせる
家族に向ける笑顔も偽者
愛猫に向ける笑顔も偽者
偽りだらけ
心があった所から腐敗していく
ワタシハダレ?
弱ってるのは
気づいて気づかないフリ
そんなの今更だから
助けて、なんて言えない。
だって助けてもらっても、どうして良いか判らないから。
泣きたくて独り部屋にこもっても
涙はもう、出てこない。
苦しいのはどうして?
悲しいのはどうして?
僕はどこに何を忘れてきたの?
僕の心はいつになったら回復するの?
嘘だらけだ、自分の心の中。
自分に嘘ついて他人の顔色伺って
何が楽しいの?
それで何が守れるって言うの?
壊れてしまったものは欠片が小さいほど直しにくい
壊れた欠片が1ピースでも欠けていたら完全には直らない
そんなの知ってる
僕が失くしたのも知ってる
助けて、なんて言えない
助けてもらったあとどうして良いか判らないから
自分自身との葛藤に
他人を巻き込んではいけない
なんでもない、なんでもないんだ。
そういえば言うほど、君は不安そうな表情をするけれど。
なんでもない、なんでもないんだ。
僕のことなんて、もう、放っておいてよ。
いつか朽ち果てる日まで。
金色のコルダ モード志水(?)
2007年11月12日 金色のコルダ「うわ、大丈夫? 志水君!」
あれ、日野先輩の声が聞こえる・・・
僕は・・・
そう思ってた支えられていた自分の身体を起こす。
「日野先輩、ありがとうございます」
「って、言ってる傍から! 志水君、どうしたの? 熱っぽいよ?」
心配そうな日野先輩の顔が、僕のボーっとした頭に投影される。
「えっ、志水君大丈夫っ??」
あ、この声は・・・火原、先輩?
何で日野先輩と一緒にいたんだろう・・・
「大丈夫です。ちょっと眠いだけです」
「それ所じゃないよ! 取り合えず保健室行こう?」
日野先輩の心配そうな声が、耳に心地いいだなんて、なんでだろう?
ボーっとする頭の中、火原先輩が僕をおぶる。
日野先輩は、ずっと僕に声をかけててくれる。
あぁ、何だか良い音楽が見つかりそうだ・・・
「志水君、寝ちゃったね。何か幸せそう」
「そうですね。じゃ、先生、後お願いします」
「はいはい、日野さんも火原君もご苦労様」
あ、あれ・・・?
何だかすごく良い旋律ができたと思ったのに・・・
視点がはっきりとしないまま、僕は身体を起こした。
・・・保健室・・・
あぁ、そういえば、眠りにつく前に日野先輩の声が聞こえた気がする・・・
「あら、志水君、起きたの?」
「はい、でもなんで僕、ここにいるんでしょうか」
「熱を出して今にも倒れそうなのを日野さんと火原君がここまで連れてきてくれたのよ」
「先輩が・・・」
そう口にして、日野先輩の顔が浮かぶ。
「ちゃんと後でお礼しなさいね」
呆れたように先生は言うと、僕を送り出してくれた。
「あ、日野先輩・・・」
音楽室で日野先輩を見つけると、僕は声をかけた。
「ん? どうしたの、志水君?」
「先輩は可愛いものは好きですか?」
突然の僕の質問に、日野先輩は戸惑った表情をして
そしていつもの明るい笑顔になると
「うん! 勿論! 可愛いもの好きだよ!」
そう答えてくれたことに、僕は心底安心した。
「え? 何々? 何の話?」
そこに後ろから火原先輩が顔を出した。
「火原先輩は、可愛いもの好きですか?」
「おれ? うん、好きだよ?」
2人の笑顔は、とてもまぶしい。
僕は嬉しくなって、2人を連れて音楽室を後にすると
2人を森の広場まで案内した。
「・・・見せたかったものってこれ?」
日野先輩は物珍しそうに、にっこりと笑いながら3匹の子猫を見つめる。
「うわー可愛いね! でもどうして?」
そういう火原先輩も嬉しそうだ。
「はい、保健室の先生が、ちゃんとお礼しなさいって・・・」
僕は、日野先輩の笑顔を見ると口元が思わず緩んでしまう。
「おーい、ウメさんやい」
ガサガサと、木々を分けるようにして現れたのは
金澤先生。猫缶とねこじゃらしをもってるってことは
また遊びに来たんだろう。
「おぉ、ウメさん、頑張ったなぁ・・・ってお前さん達、何でここにいるんだ? せっかく俺が一番にウメさんの子供を愛でようと思ってきたのに」
「志水君が連れてきてくれたんですよ!」
「ほぉ、志水が・・・」
4人で、子猫たちとウメさんを囲むようにして屈みこむ。
「あれ、真ん中の猫、寝ちゃいましたね」
「ん? 志水みたいなやつがいるなぁ・・・よし、お前さんにはケイイチと名づけよう」
そう金澤先生が言うと、子猫が嬉しそうに鳴いた。
「あはは、この子も気に入ったみたいだよ」
火原先輩が面白そうに笑っている。
日野先輩が、そっと手を出して、子猫に触ろうと・・・
あ・・・
「おぉっと、お前さんは触っちゃだめだ」
「えぇ〜? 良いじゃないですか、金澤先生!」
触れないことに怒りを覚えたのか、日野先輩は金澤先生に
激しく抗議する。
それを宥めるように、先生は言葉を紡ぐ。
「お前さんの手はヴァイオリンを弾く手だろうが」
「このくらいどうって事無いですよぉ」
まだ日野先輩は諦めてないんだ。
僕でさえ、躊躇して子猫には触ってないのに・・・
金澤先生は、先輩の抗議の声なんて気にせず子猫の説明をする。
「子猫の時はな、爪を仕舞えないんだ。それでもしお前さんの指に傷が付いてみろ。演奏に支障がでるだろ。なぁ? 火原?」
「うん、ヴァイオリンは特に繊細な楽器だって言うから香穂ちゃんは触らない方が良いと思う・・・月森君がいつも言ってるでしょ?」
「えぇ〜? 火原先輩まで・・・」
火原先輩の追い討ちに、さらに落胆の色を濃くする。
「まぁ、おれが抱いててやるからお前さんは頭を撫でるくらいで、我慢しなさい」
「はーい」
そういった先輩はひどく落胆してはいたけれど
子猫の頭を撫でている時は穏やかな表情をしていた。
僕たちはしばらく子猫たちを愛でた後、それぞれ教室に戻っていった。
「おーい、志水!」
「金澤先生?」
呼び止められた僕は、丁度チェロを抱えて帰る途中で。
「お前さんが子猫達の第一発見者だ。ちゃんと名前、付けてやれよ?」
そう言って金澤先生は、いつもの白衣にサンダル
それから猫背で、手をひらひらと振りながら
僕の前から去っていく。
・・・うーん、どうしよう。
子猫達の名前が決まらない。
日野先輩、まだ起きてるかな・・・
そう思って携帯に手を伸ばす。
日野先輩ならなんてつけるだろう・・・
数分後、返信メールが来た。
『私の名前をつけて』
確かにそう書いてあった。
ケイイチとカホコ・・・
僕は自然と、口元が緩むのを感じた。
でも、じゃぁもう一匹は?
僕はまたチェロを弾きながら考えることにした。
そうだ、今度、子猫たちに首輪を買ってあげよう。
何色が良いかな・・・
うーん、秋だから・・・
僕の頭に浮かんだのは葡萄。
うん、紫・・・葡萄色の首輪にしよう。
+++++++++++++++++++++++
なんて難しいんでしょう、志水君。
なんて偽者なんでしょう、志水君。
2設定、発生したイベントを基本としています。
なんか、火原がことごとく邪魔しているような気もしますが
志水君は気にしてないでしょう。
金やんもなに気に香穂ちゃんを大事にしてる、ってのが
目に見えますなぁ・・・
こっそりとお題も使ってみました。
最後、葡萄色だけ、すんごく困りました。
タイトルが疑問系なのは
志水君がまだ自覚前、だと思うので。
だって志水君は
「寝ても覚めてもその人のこと以外考えられない」
状態までになるんですから。
まだこれは、そこまで言ってない、って事で。
取りとめもなく志水君でした。
金色のコルダ モード土浦
2007年11月11日 金色のコルダ俺はどっちでも構わない。
お前が誰を思っていようが誰を思ってそれを奏でていようが。
そんなの俺の知ったこっちゃない。
ただ、お前と音を重ねるこの瞬間さえあれば―――
「土浦君」
日野が待ってました! とでも言いたげにこちらに歩み寄ってくる。
「あぁ、悪い。待たせたか?」
「ううん、全然♪ さ、始めようか♪」
練習室。2人きりの部屋。
コンクールが始まるまで、1年もこの学院に通っていたって言うのに
ここを使うのは、日野と練習する時だけだ。
家は防音完備だから、誰に気兼ねすることなく弾ける。
そう、俺はサッカー部での練習の傍ら
ピアノを弾くことも怠っては居なかった。
普通科で、サッカー部で、それでも俺はピアノを止めなかった。
ただ弾けるだけでよかった。
自分の演奏が他人に評価されようがされまいがどうでもいいことだった。
はっきり言って、リリに無理やり参加させられるまでは
コンクールなんぞに興味はなかった。
ただ、たまたま日野が参加者に選ばれて
日野の伴奏者が、出てこなかっただけ。
日野が弾くのは『別れの曲』だと知っていた。
俺の好きな曲だ。
俺は壇上に上がり、いつも通り指をほぐすと
日野に合図を送る。
あいつは俺の伴奏にしっかりと答えてくれた。
いつか南楽器に突然現れた日野に驚いて、脅したこともあったが
それがなかったら今の俺は居ない。
ショパンといえばピアノだろ?
それなのにあいつは、ヴァイオリンで弾いた。
思っても見なかった。こんなに楽しいと感じるようになるなんて。
ピアノの蓋を開け、準備を整えると、日野に訊く。
「で? 今日は何を弾くんだ?」
最近はアンサンブルの練習が多くて
こいつのレパートリーは目に見えて増えていて
俺が参加する曲数も多かった。
「んーと、久しぶりに流浪の民、なんてどう?」
俺は面食らった。
それは結構簡単な域に入る楽曲で
何せ、初めてこいつとアンサンブルを組むことになった曲だ。
俺と火原先輩と冬海と日野。
日野は最初のコンサートまでに随分弾き込んで
もうとっくにマスターして、練習は必要ないはずだ。
「はは、今更、流浪の民、か? 逆に懐かしいな」
「んー、それとも、セレナーデが良いかなぁ?」
セレナーデ・・・
俺が隠れてこっそりお前を想って弾いてるのを知ってるのか?
恋人を想って、恋人を呼び続ける曲・・・
恥ずかしげもなく、躊躇することなく
ただひたすら恋人を呼び続ける曲・・・
まぁ、そのくらいしないと伝わらないものかもな、なんて
そんな風にも思えてくる。
「んじゃ、セレナーデで決定。よし、始めるか」
その言葉に日野はヴァイオリンを構える。
静かに旋律を奏で始める。
音が重なる・・・
俺は口元が緩くなる。
1人じゃ味わえない感覚。
それを教えてくれたのもこいつだ。
セレナーデの曲に合わせて、俺の想いも、お前に届くか?
静かに最後の一音まで大切に弾き切る。
少しの沈黙の後、日野がため息を吐く。
「まぁ、こんなもんだろ」
「うん、でさぁ、土浦君・・・」
「なんだ?」
その後、日野が言った言葉に俺は口ごもる。
「音楽科に引けを取らない、って言ったのは俺たちの演奏技術が、ちゃんと音楽に合ってるから言ったまでだ。しかし、加地のやつ、あれだけ弾けるのにどうして・・・」
日野が今日俺を練習に誘った理由。
加地と俺があの日から険悪状態だからだ。
あれからあの曲のアンサンブル練習はしていない。
はぁ・・・何か判った気がしたよ。
お前はコンサートの成功が目標なんだな?
じゃぁ、俺は、それに協力してやるしかないじゃないか。
気に食わないが、加地と、話し合ってみるか・・・。
その代わり、コンサートが成功したら・・・
+++++++++++++++++++++++
はい、土浦バージョンです。
ネタがないのに無理やり書いたので微妙に短いです。
漫画とゲームの2設定。
微妙に金やんバージョンと繋がってます。
しかし香穂ちゃん、先に土浦と練習するとは・・・
加地は同じクラスでしかも隣の席だから誘いやすいはずなのに。
きっと、どっちにするか迷った挙句
携帯で呼び出したんだ。うん。
何で練習室かというと
だって、屋上にも森の広場にもピアノ持ってけないじゃん!
ってことで。
冬海ちゃんのイベントでもピアノじゃなくキーボードを
持って行ったくせに
何で2人練習の時にはグランドピアノで・・・
とっても不思議です。もし持ち運んでるんだとしたら
土浦はよっぽどの力持ちなのでしょう。(苦笑)
しかし、セレナーデを弾いてるのを見つかった時の土浦の反応って
わざわざ曲の説明までしてくれるし
連弾に誘われた時よりも「いい加減気づいてくれ」オーラが
出ていたような気がするのは気のせいですか?
ってか、土浦はピアノ止めて指揮者目指すのかなぁ。
それともピアノは続けながら指揮者の勉強もするのかなぁ。
音楽科への編入ももう心に決めてたみたいだし
てーか、あの制服似合うのか?
まぁ、火原みたいに中はT-shirtって事にしてもいいけど。
あの制服着るの嫌がってたじゃん。
あのスカーフみたいなタイが嫌だ、って。
伊藤健太郎さんを思い出しながら土浦の台詞を聞くと
恋次が・・・!! と無性に握り拳でわなわなしたくなるのですが
・・・音楽関係なく、恋次ってこういう想いしてないか?
ルキアに対して。
だってキャラソンで
『I’m standing to defend you〜
いつもいつでも〜
俺の背中を お前の盾に〜』って歌ってるくらいだから
つまり、ルキアを抱きしめる感じで守ってるのか?
雛森ちゃんは
『いつもあなたの一歩手前を守って居たいから〜』
つまり隊長には背を向けて敵と対峙してる、って事だよね?
藍染隊長、こんなにも想われてたのに
なんで、なんで、・・・・!!!
微妙にBLEACHの話も入りましたが
取りとめもなく土浦、でした。
受け入れなきゃいけないのは自分自身で
受け止めなきゃいけないのも自分自身で
漫画を読んで、ゲームをして、アニメを見て
そんなの、苦しいのを紛らわしているに過ぎないことも
ホントは判ってる。
でも最近、それすらできない
何もしたくない
ゲーマー魂がちょっと燃え尽きてるようで
後2本コルダのゲームが未開封のまま在る
あるという安心感
やりたくて買ったはずなのに
なんか買っただけで満足してる
私は良い方に向かえてない
それが痛いほど解かるから
皆に心配かけて
って、それほど誰も心配してないかな
皆には皆の生活があって
そこでも悩ましいことなんていっぱいあるだろうから
私は独り、取り残される
誰も振り返ってはくれない
誰も抱きしめてはくれない
そんなの求めても得られないこと
当の昔に学んだはずなのに
苦しい、寂しい、悲しい
どんな感情よりも私を支配するものが在る
『消えたい』
何度その言葉を口にしかけて飲み込んだだろう
日記ではもうお馴染みな言葉になってしまったかもしれないけれど
現実世界で その言葉を発したことはない
『死にたい』よりも
『生きていたくない』よりも
絶対的に この世を拒否する言葉だから
お願い もう 誰でも良いから
私の息の根を止めてください
独りが怖いなんて 知ってるけれど
それより怖いのは 生きていくことだ
これ以上の苦しみを 私は受け入れられない
それは 私の心が 壊れた時から
むき出しになった 柔らかい部分が
悲鳴を上げ 耐え続けてたもの
もう 止めてよ
誰が悪いんでもない
私が 弱いだけ
今の生活に何のストレスを感じる必要がある?
そう問われても 私は
生きてること自体がストレスだから
薬を飲んで軽減できても
薬を飲んで元気にはなれない
頭と心を シニタイクンとシナナキャさんが占拠する
涙はもう 枯れ果てた
金色のコルダ モード金澤
2007年11月7日 金色のコルダ コメント (2)音楽準備室にいても 巡回中でも
気づけばお前さんの音色を探している。
俺は教師で、お前さんは一生徒。
それがこんな特別な感情になっちまうなんて
俺はまだまだ修行が足りんのかね。
コンクールが始まる前に
俺を訪ねてきたお前さんに
文句を言うならアレに言え、って言ったのは本心だった
俺には見えないが、アレ、見ちまったんだろ?
からかうようにそう問えば
お前さんは困ったような表情をして
諦めて俺の元を去った
そう それで良かったんだ
他のやつらはコンクール経験者が多いおかげで
コンクール担当の俺の仕事も大してなかったが
お前さんの 一所懸命な姿が目に焼きついて離れなかった
おいおいよしてくれよ 面倒なことはもうこりごりだ
遠い、海を隔てたあの国で
若いやつが持つ独特の情熱とか
苦い経験とかってやつは嫌ってほど経験して
こんな感情 二度と抱くもんかって思っていたのに
なんでだろうな
コンクールが終わった今でも
お前さんの音色から目が離せないでいる
目が、って言うのはなんかおかしいな
そう、捕らわれているのは俺の心だ・・・
お前さんの倍以上生きてきて
苦渋辛酸舐めてきて
今更 そう 今更なんだ
俺は、また、逃げるのか?
音楽からも 唄うことからも
自分の正直な気持ちからも・・・
でも今はまだ 伝えちゃいけない
せめて お前さんが無事にこの学院を卒業するまでは・・・
「金澤先生?」
音楽準備室の扉を開けて ひょっこりと顔を覗かせる日野
「何だ? お前さん、まだ残ってたのか」
平静を装って いつも通りに
「先生のこと探してたんです。森の広場にいなかったんで、こっちかな、って思って」
吸っていたタバコを あわててもみ消す
俺を探していた? それはどういう意味だ?
「どうした? 面倒なことはごめんだぞ?」
茶化すようにそう問えば
日野はわかってますよ と答えた
「今度のアンサンブルのことなんですけど、加地君と土浦君がけんかしちゃって、何とかならないですかねぇ」
「加地と土浦ねぇ・・・月森と土浦が仲が悪いのは判るが、どうして普通科同士のあの2人が」
「うーん、土浦君って音楽科に対しての対抗意識みたいなの持ってるじゃないですか、多分それが原因だと思うんですよね。加地君は音楽が楽しめればいいって言うタイプだから、火原先輩達とも仲が良いし」
確かに土浦は音楽科に対して良い思いはしてないだろうが
お前さん、加地がこの学院に転校してきた理由、忘れたのか?
それから、止めていたはずの音楽をまた始めようと思った理由
明らかに加地はお前さんを・・・
天羽がいってたな
加地は日野の練習を聞いて傍に居たくて転校してきたって
そんなやつが傍に居ても お前さんはアンサンブル重視か。
音楽への情熱は認めるんだが、少し疎すぎやしないか?
そんなやつとみすみす2人きりになんてしたくないんだが
こいつの思考はあくまでコンサートを成功させることにむかってる
それじゃぁ、アドバイスしないわけに行かないじゃないか
土浦がこいつのことを特別に思ってることも知ってるが
「そりゃ大変だな。別々に2人と練習して話した方が良いんじゃないか? お前さんが仲介人になれば、やつらの気持ちも落ち着くだろうよ。がんばれよ、若人!」
そう言って日野の方をぽんとたたく
誰かと一緒に練習してるのを見る機会は最近では多い
だから、別に特別何を感じるわけでもない
だけど、だから。
「まぁ、お前さん自身が困った時には何でも聞いてやるさ」
「!先生が先生みたいなこと言ってる・・・」
「あのなぁ? 俺はこれでも一応教師だってーの!」
そう言って呆れた声を出せば
お前さんは冗談です、って笑うから
すごく 太陽みたいにまぶしく 笑うから
俺はこの感情の行き場に困ってしまう
「先生?」
肩に手をかけたまま脱力していると
日野が後ろを振り返って顔を覗き込んでくる
やばい、これは反則だろう・・・
俺は理性に鍵をかけて 触れたい気持ちをじっと我慢する
「あぁ、いや、なんでもないんだ」
覗きこんでくる日野から目をそらすと
ただそれだけ言った
教師と、生徒
そう こうやって話して 少しじゃれあう
それが限界ってもんだろう
「あ、そうだ、先生」
日野が思い出したかのように言葉をつむぐ
「また練習、聞いてくださいね」
そう言って笑う 純真な混ざり気のない笑顔
コンクール中は苦しそうな表情をすることが多かった
でもヴァイオリンを弾いているときは幸福そうだった
お前さんは今 ヴァイオリンを弾いて皆で合わせる事が楽しんだろうな
「まぁ、聴くだけなら聴いてやるさ」
本当は音楽室で森の広場で
巡回中の練習室の廊下で講堂で
お前さんの音は俺の耳に心地よくて
つい居場所を探しては聴いているのだけれど
「きっとですよ!」
そう念を押して、日野は音楽準備室を後にする
教師と生徒
俺が後15ほど若ければ・・・なんて
できもしないことを考えてみる
同じ時期にこの学院に通う生徒だったら
お前さんは今と同じように俺に笑いかけてくれるだろうか
それとも音楽科と普通科で
全く違う生活をしているだろうか
それなら 今の教師と生徒という関係も悪くない
俺が音楽教師になったのも運命だったのかもしれない
日野、お前という将来有望なヴァイオリニストと出会うための
そう考えれば、この歳の差も、悪くない
いつか話そう 対等に向き合って
この気持ちを いつか・・・
+++++++++++++++++++++++++++
はい、金やんバージョン。
今度はポエムではなく果てしなくSSチックですね。
独白には違いないですが。
漫画の方では金やんが日野ちゃんに落ちることはなさそうなので
(感化されてもう一度声楽の道に戻ったとしても)
2設定での金やんを書いてみました。
愛ラブ金やん。金やん至上主義。
アンサンブルでの険悪状態
まず最初に加地と土浦の険悪が入るはずはないのですが
険悪のとき方を金やんに相談しに行くヒロイン、ということで。
だってシステム説明だけで判っちゃうのってなんか寂しくないですか?
誰かに助けてーって助けを求めちゃだめですか?
この場合王崎先輩が適任なんだろうけど
彼、ほら、ウィーンのコンクールに行ってる最中だから。
メールで相談、ってのも考えたんですけど
やっぱり金やんに相談してるヒロインを書きたかったのです。
ってか似非金やんでごめんなさい。
火原の性格は掴みやすいんですけど
この人掴みどころないから。
のらりくらりと交わされそう・・・
とりとめもなく金やんでした!
金色のコルダ モード火原
2007年11月6日 金色のコルダ コメント (2)知ってたんだ。
君を見ているのがおれだけじゃない、ってこと。
でも、おれは君の音色に惹かれて
練習中でも君の音を探してる。
君の音色は不思議だ。
胸のあたりが苦しくなるほど切なくて
いったい誰を思って奏でているのか
それを知りたくなったんだ。
「日野ちゃん!」
「火原先輩? 先輩もここで練習ですか?」
「うん、そう! うーん、でも、君の音が聞いていたいかも」
「え、私まだまだ下手なんですけど・・・?」
「良いから続けてよ! 練習の邪魔はしないから♪」
おれは知ってる。
君が「誰か」のために弾いてること。
それが「おれに」だったらうれしいのに、なんて
そんなこと考えてる。
森の広場。
そこは普通科の生徒も音楽科の生徒も集まる憩いの場所。
そこだけはなんだか、音楽科と普通科の壁
みたいなのが消えている感じがして、おれは好き。
実際、コンクールが始まってから
普通科の彼女と土浦が参加者に選ばれてから
少しはその壁が薄くなったかな、なんて感じてる。
彼女の音に耳を傾ける。
切なくて、やさしい音色。
確かに、レベルは他の音楽家のヴァイオリン専攻のやつと比べると
月森君なんかと比べると
やっぱり、まだまだ、なんだけど・・・
おれは彼女の音色が好きだ。
切なくて、やさしくて、あったかくて。
素直な音。彼女の中から自然とあふれ出してくる。
ヴァイオリンに愛しさを乗せた音。
良いなぁ、この相手。
おれだったら良いのに、なんて莫迦だよなぁ。
日野ちゃんがこんなにも思ってくれてる。
それに気づかないなんて、音楽ってまっすぐなのに。
言葉よりも、行動よりも、視線よりも
まっすぐ胸に訴えかけてくる。
日野ちゃんはヴァイオリンが好きなんだろう。
そしてこの曲を向けている相手のことも。
はかない片思い。
でも、まだチャンスはあるって考えても良いかな。
君がまだ伝えてない思い
おれが先に伝えても良いかな。
日野ちゃんが演奏をやめた。
つたない演奏だったけれど、あたりからは拍手が起こる。
もちろんおれも拍手する。ブラボーって声掛けて。
君のヴァイオリンはみんなを弾きつけるんだ。
「ね、ね、日野ちゃん! 久しぶりに合奏しない?」
「合奏ですか?」
「うん、ほら、コンクール始まる前にやったじゃない?」
「そうですね! やりますか!」
あの時と同じ曲。
コロコロ音符が踊っているようなかわいい曲。
それは日野ちゃんのようだと、おれは思った。
日野ちゃんはかわいい。
「先輩、曲はどうします?」
「ガヴォット!」
「わかりました。なんか、懐かしいですね」
あの時は、まだまだ今に比べても拙い演奏だったけど
すごく楽しかった。
今の彼女は、確かに技術的にはまだまだかもしれない。
でも、音楽の楽しさを知っている。
自分が楽しまなくちゃもったいない。
あの言葉は本当で、おれは本当にそう思ってたから。
でも最近思うんだ。
楽しいだけで、本当にいいのかな、って。
トランペットを構えて、日野ちゃんのカウントに合わせて
お互いの視線で合図して、そんな時間が愛しい。
日野ちゃんのことが好きだ。
この気持ち、誰にも、柚木にさえいえないけど。
この気持ち、トランペットに乗せて君に届くかな。
おれは知ってる。
君を見ているやつがおれだけじゃないことも
おれには荷が重過ぎるほどライバルが多いことも。
でもね、日野ちゃん。
おれは君が誰を好きでも君のことが好きなんだ。
君の音色に心惹かれて心を奪われて
こんな時間が大好きだ。君と音色を重ねる。
誰にも負けたくない。
それが、たとえだれであろうと、負けたくない。
譲りたくない。
コンクールとか、大会とかは苦手だけど。
君に対する思いは 誰にも譲れない。
+++++++++++++++++++++++++
すみません、時間軸がおかしいです。
きっとこの気持ちに気づいた頃には火原は
日野ちゃんのこと香穂ちゃん、って呼んでるはずで
微妙に設定2仕様・・・
1はまだ未プレイなので・・・げふん。
SSチックな、火原の独白ポエム。
金色のコルダで種類分別作ったほうが良いんじゃないかと
最近思います。
ってか、自分どんだけ火原好きなんだ。
金やんは、大人の色気を出そうとすると
R指定かけなきゃいけなくなりそうなので
普通に日記に書いてはだめかなぁ、と。
(何を妄想している)
とりあえず、とりとめもなく火原でした。
ねぇ 死にたいって思う事は罪なことなの?
誰かが言ってた
死にたいって言う人は生きたいって言うのの裏返しなんだと
違うよ 認めて欲しいんだよ
この世を去っていい理由が欲しいんだよ
死にたいやつは勝手に死ねばいい
どこかで見たような言葉
多分何も考えてないんだろうね
消えたいって思ってる人間が
どうして死ねないのか死にたいのか
周りにいる人間をこれ以上苦しませないために
悲しませないために存在を消したいのに
それを実行すると間違いなく大切な人が泣いてしまう
だから初めからいなかった事にしたい
そう願ったのはいつからだっただろう
自分を慰めるすべを知らない
上昇志向なんて持ち合わせていない
私は今を生きるのが精一杯で苦しくて
哀しくて嫌悪していて憎悪していて
生きているのが これ以上無いくらい辛くて
心の中の友達は もう随分前から元気を無くし
引きずられるように私も闇へと落ちていく
明るくて優しい物語が書きたいと
そう願った事もあったけれど
今の自分じゃ無理だね
未来の自分でも無理だよ
未来の自分のビジョンなんて見えないけれど
最近ずっと沈んでるんだよね
否、テンションが変な時はあるさ
でも心はずっと沈んだまま
理由?
そんなの向き合ってるけど出てこないよ
いつもと同じ
「自己嫌悪」と「自己憎悪」
「自己否定」と・・・
私は私が生きている事を『否定』している
私は私が生きていく事を『憎悪』している
それは不安とかそんなんじゃなくて
もっと根本的な根深いもの。
姉さんや、りのあさんが
「好きだよ」って言ってくれて
すんごく感謝してて
すんごく有り難いんだけど
私の中に出来た氷の防御シールドは
あまりにも冷たくて
寂しさばかり募ってしまう。
姉さんや、りのあさんに
申し訳ない、って思ってる
素直に受け取れたら
何度も同じ言葉を繰り返して
何度も大好きな人達を苦しめて
私って何?
「君の瞳は光り輝く 夢の国目指して歩いてる
もしも 未来に 不安 感じても
その笑顔 忘れずに
果てしなく青い空 傷付いても僕がいるから
信じていたい 見つめていたい
誰も止められないこの思いを
転んでも起き上がる勇気 君に胸をはれる生き方
すべて明日へと羽ばたけ Power of Dream」
こんな歌が好きだったときもあったのに
あの頃はまだ自分を許せていたのに
いつからだろう
こんなにも自分が許せなくなったのは
「歪んだ残像を消し去りたいのは 存在の証明をそこに見るから」
消して、リライトして
ねぇ、どこにあるの?
私のココロ
うわぁぁぁぁああああ
2007年5月7日 ポエム息が苦しい
息苦しい
まともに本が読めない
絵もかけない
何してても楽しくないっ
マンガ読んでみても
好きな音楽聴いても
イライラする
頭が痛い
じくじくする
お腹が痛い
ドコニイルノ?
ドコニイケバイイノ?
苦しい
苦しいよ
シニタイ君が今日もまた私を蝕む。
元気ってどんなの?
どれがホントの自分なの?
無理してるから体調悪いんじゃない。
ありのままって何?
消え去りたい・・・
お願い 息が苦しいの
お願い 倒れそうなの
お願い 頭が重いの
お願い お願い
誰かあたしを必要として
誰かあたしを包み込んで
優しさをください
憎悪する事には疲れたから
優しさをください
すぐに消えてしまう想い
タスケテクダサイ
死なないでといわれて
今まで苦しいながらに生きてきた
感情を押し殺して
だからこれ以上を望むのはやめて
あなたのために今まで一生懸命生きてきた
元気になってとか笑えるようになってとか
そんなのもう無理だよ
オクスリ全部飲んでも多分死ねないんだろうな
オクスリ全部飲んでも多分効かないんだろうな
泥沼。
もうヤダ、消えたい
そう思ったことは何度もあるけれど
これほど強く願った事はない
お願いだから解放して
生の鎖から解き放って
生きるのは苦しみと同義だから
私は弱い
誰かの支えになりたい
誰かに支えられなければ
立ってもいられないのに
私は弱い
独りになるのが怖いと
蹲って泣いている
まだ何も始まった訳じゃないのに
小学生の頃を思い出すと
何故だか無性に泣きたくなるんだ
幸せだったあの頃
そして同時に不幸だったその頃
何も知らずにニコニコしてればそれで良かった
それなのにずけずけと突き刺さる言葉をいくつも貰った
あんたに一体僕の何が解るって言うんだ
何があんたの気分を害したって言うんだ
同じ国なのに通じない言葉
通じない想い 痛い思い出
国が変わって本当に言葉が通じなくなって
初めてその頃がどんなに幸せだったか気づくんだ
それでも傷は癒えなくて
今もまだ癒えなくて
いつかくだらない事で悩んでたなって思える日が来るんだろうか
今じゃない過去の現実に振り回されている現在を
見えない傷は皆それぞれ背負っているんだろうね
それでも僕には出口が見えなくて
不安で不安で仕方がないんだ
ねぇ 何で?
何でいじめたの?
僕の何が悪かったの?
見えない傷は今でも疼く
+++++++++++++++++++++