鏡あわせ

2008年9月5日 ポエム
 
 
 
瞳の中に映るもの 君の瞳が映すもの
それがみたくて 同じ世界にいたくて
ぎゅっと傍によって見るけれど
 
 
結局君と僕は違う存在で
結局君の瞳と僕の瞳は違うもので
 
 
結局君と同じ世界なんて見えなくて
 
 
 
きらきらと光るその宝石のような瞳が
何を映しているのか 何を見ているのか
何か僕が今見ている世界ではないものが
君の瞳には映っている気がして
 
 
 
きっちりと意思のこもった力強いその瞳を
逸らすことなくまっすぐに見つめ返す
そしてその瞳に映った輪郭を追う
 
 
その世界は君にはどう見えてるの
その未来は君にはどう見えてるの
 
 
その答え その意味 全部僕の瞳にあった
 
 
君の瞳に映るのは僕で
僕の瞳に移るのも君で
 
 
僕らは僕らの瞳を通して自分自身を見ている
 
それはまるで 互いに向き合わせた鏡のように
お互いを認知しあっている
 
 
僕は君を知っている
君は僕を知っている
僕は君を認めている
君は僕を認めてくれるかい?
 
 
問いかければ大きな瞳が一瞬驚いたように瞬き
そして細められた
 
 
あぁ それだけで充分だ
君のその笑顔さえ見られれば
 
 
 
 
 
 
 
 
 
今日めいとさんにいってきました。
はい、受け取りに。
ついでにハガレンの新刊(8/22)とボク月の新刊(8/5)を
入手してきました〜ドンドンパフパフ〜
 
 
 
んでもって過去日記読み返して今日反省。
 
 
 
今日お家にいらっしゃったのはシロちゃんでした。
 
 
ラビは11日だったっ!
と、云うか、と、特典・・・なんですが・・・
あの掛け軸(?)タペストリー(?)は
どこにどう飾ればいいんですか。
 
 
観た瞬間吐血するかと思いましたよ
シロちゃんでっ!
いっちーじゃなくて良かった良かった(ぇ)
 
 
 
 
帰りにメモカを買おうと馴染みの店(中古)を覗いてみたが
シャッター閉まってた。
12時近かったんだけど・・・なんで?
 
 
 
 
んで、ボク月→鋼の順で読みました。
両方割と大変なことになってます。
ボク月の方は、いやぁ、まぁ、そうだったよなぁ・・・と。
昔の輪君のほうが怖かったよなぁ、と。
蓮君まだまだ何ちゃってだよなぁ、と。
 
 
輪君と同じく、聴いてていたたまれないので
「ありす愛してる」の連呼はやめて・・・。
昔の輪君、確かに云ってたけれどっ!
赤面してしまうというかのた打ち回ってました。
あーあー、何か昔の輪君がーーーーっ!!!と。
そしてあーちゃんの隣で眠ってた蓮君が
あーちゃんの額にキチェを発見。
猫があーちゃん(木蓮)だってバレタ、かな。
 
 
 
 
鋼は相変わらず。
でも結構重かったです。ずっしりと。
否、もう、ハラハラドキドキしてたのがすっきりすると
ほっと安心するかと思うと
遠回りの遠回りで大佐に「約束の日」のことが行くって
筋がとっても・・・・!!
 
 
 
あーあ。ここにヒューズさんがいればなぁ・・・
なんて云っていても仕方がない。
次巻よ早く出ろ。(無理)
 
 
 
そして鋼新シリーズアニメ決定おめでとうございます!
こっちもばっちこい体制で臨みたいと思います!
 
 
 
 
 

ねがいごと

2008年9月2日 ポエム
 
 
 
 
心が痛むのは 誰かの犠牲の上に立っているから
見上げた空 伝う雫 それも何も意味を成さない
夢見てたあの頃の自分を 今更取り戻すことなんてできなくて
 
 
くだらないことって云うけれど
それって僕らにとって全然くだらないことなんかじゃなくて
寧ろもっともっともっともっと求めなきゃいけないことで
感覚を研ぎ澄まさなければ 正確な“真実”に辿り着けない世界
過敏になっているというけれど そうでなければ
この溢れかえった“情報”という名の目くらましに対抗できなくて
 
 
ふとした瞬間にでも 君の笑顔が見たくて
ふとした瞬間にでも あなたの笑顔が見たくて
だから僕は今も 僕を虐げながら生きてます
 
 
他人を虐げることをはしない代わりに
例え自分が犠牲になろうとも
自己犠牲の精神なんて尊ばなくていいから
あなたたちの幸福を祈らせてください
 
 
夢見てたあの頃の僕らは
手を伸ばせば何でもそれは手に入るのだと驕っていた
太陽さえも手に入れようと必死で空を飛び
そして無重力で空気のない世界に出遭った
 
 
そこではあまりにも僕らは無力で
そして気づくのが遅すぎて
 
 
太陽なんてもの手に入れようとすればそこにあるのは死だということに
 
 
 
夢見がちな僕らが伸ばした手は
結局何も得ずに僕の内に帰ってくる
この腕を伸ばして抱きかかえられるものだけ
今傍にある温もりだけでも護れるように
 
 
 
苦しみの中でもそれでも君といたいと願うから
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
王崎先輩の街へ出ようEND
柚木様の珠玉END
志水君の珠玉END
 
 
それからレパートリー20曲おめでとうのイベント。
 
 
 
 
おまけがあるってすばらしい。
 
 
 
 
昨日夜眠れなかったものですから
親の部屋の使われていないテレビデオを
自分の部屋に持ってきて
コルダをプレイ。
慎重に慎重を重ねた結果
こんなことが起こりましたおえーーーー!
 
 
 
柚木が解っていればそれでいい
って返したときの柚木様の反応に萌えた!
もぅっ!なんなのなんなのなんなの!!
そんな表情見せなかったじゃない2で。
意地悪なだけじゃなくて、ああああああ!!!
 
 
 
2で散々恋愛連鎖に引きずり込まれて
ヒーヒー云ってた頃が懐かしい。
柚木様、嫌いとか云ってごめんなさい。
あなたは素敵なひとだ。
 
 
 
 
志水君はもう、相変わらず思い込んだら一直線。
先輩の周りをうろうろ、とか可愛すぎるっちゅーねん!
逆注目ルートだからか知らないが
最初は理解されないのだけれど
徐々に先輩の音楽が好きに・・・て、可愛すぎる。
あー、でも、声的には2の方が萌えたけど。
何か、可愛いだけじゃないんだよね。
ビジュは可愛いのに声がちょっと2より低めだからかな。
 
 
じゅんじゅん、ありがとう。
 
 
 
 
 
  
 

Right Eye

2008年8月31日 演劇
 
 
 
 
今日もゲームやってたんだけれど
昨日うっかりモニター作品の昼公演を見逃したので
今日の昼行ってきました。(それまでゲームしてたひと)
 
 
テーマ性の強い良作。
でも、場面転換の仕方がちょっと問題ありかなぁ。
生の舞台のよさは引き立っている構成ではあったけれど
テレビのように場面転換していては観客がついていけないよ。
もうちょっと暗転とか、ライトの色とか音響とか
セットを移動する、とかしないと
観客の心が次の場面に追いつかない。
 
 
 
と、モニターの目で思いつつ。
でもテーマ性のある、メッセージ性の強いものは好きなので
結果的には良作、という判断で。
話のつくり的にも面白い。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
久々にゲームを引っ張り出してみた。
ううん。引っ張り出したわけじゃない。
そこに置いてあったままを使っただけ。
 
 
ネットで調べた攻略を片手に何やってんだか。
つーか、そもそもその段階のイベントが起きる基準てなんだ。
 
 
そんなことを云いつつ
柚木様と志水君と王崎先輩を狙って
逆注目ルート驀進中。
 
 
 
でもなんか、ちょっと間違ったっぽいので
途中のセーブデータからやり直さなきゃ。
 
 
 
ホント無印はなんて甘くないんだ。
乙女ゲーなのに。
寧ろコンクールで入賞することの方が易しいぞ。
恋愛イベント見せてくれや。
 
 
 
データがごちゃごちゃしてるから
本気でPS2用のメモカを買いたそうかと思ってる。
3日にはラビが家に来るし。(その表現何)
 
 
 
 
 
 
 

眠れない

2008年8月25日 ポエム
 
 
 
広く広がる群青色の雲。
乾いた大地が水色に光る。
真っ白な空と地平を分ける物は茶色い木々のみ。
 
 
あべこべの世界。
 
 
 
 
 
ひとつふたつみっつ。
それでも見つからないのは何故。
鬱々と過ごすこの時間の意味は何?
探して 手を伸ばして 掴もうとして
 
 
結局触れられないもののなんと多いことか。
 
 
 
 
夢見心地。
それは悪夢の始まり。
苦しい、と一言言えば
それは全てあべこべになる。
 
 
 
フリ、していた。
元気なフリ、してきた。
その中のシニタイクン増殖装置とか
薬で抑えなきゃやってらんない精神状態とか
 
 
 
全部全部見ないフリ。
 
 
 
 
誰が救えるというの。
このみすぼらしいマリオネットを。
糸は千切れ 絡まり へなへなと力なく座る
それが心の中の自分自身だとしても。
 
 
 
 
全部全部見ないフリ。
 
 
 
 
そこを見つめたら何か解決するでしょうか
苦しむだけ苦しんだら光が見えてくるでしょうか
 
 
光は闇があるから惹かれる
闇があるから光は光れる
この真っ暗闇の中では光源はどこにもなく
ただあるのはスモッグと化した毒素のみ。
 
 
 
日々肉体と精神を蝕んでいく毒は
いつかきっとまた効かなくなるでしょう
 
 
 
減らしてもまた増やさなければいけない
この薬のように。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
左腕、手首。
ふと見つけたのは他の皮膚と明らかに色が違う一筋の線。
気がついたのは、何故なのか。
ただ単に、ふっと気がついただけ。
 
 
1回しかないのに、こんなに残るものなんだ。
と云うか、あったことすら忘れていた。
それほどにもその傷は、周りの皮膚と同化していたから。
 
 
血管と直角に引かれた線。
躊躇うことなく、まっすぐに。
他人が見ても気づかないほどに薄れたその部分は
自分自身が見たらしっかりと見えてしまう。
 
 
 
あぁ、そんなこともあったなぁ、と。
ふと他人事のように思い出すのは
今この頃よりもひどく落ちているせい。
ダメ、ダメなんだ。
 
 
言葉が枯れて行く。
負の感情だけが膨れ上がっていく。
 
 
ダメ、ダメなんだ。
 
 
 
どうやってもできないなんて
神様いるなら、あなたはなんて残酷なんですか。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「あなた、水難の相が出ていますよ」
 
 町に入って宿を探していたとき、ふと呟くような声を耳にした。
 別に自分に云っている訳ではないだろう、とそのまま通り過ぎようとしたのだが
 もう一度、そこのあなた、と今度は強めの口調で呼びかけられて、仕方なしに足を止めた。
 振り返ってみると、建物同士の間の細い路地に、ひっそりと設けられたテーブルと、見るからに怪しい風貌の女性。
 テーブルには何やらきらきらと光源によって輝く布と、その上に水晶球が乗っていた。
 女性の表情は頭から顔を半分以上被っているベールで見えないが、つけているアクセサリー類から見ても、やはり怪しい。
 自分が訝しがっているのを知ってか知らずか、隣にいた少女が声を上げた。

「そなた、星占術師かえ」
「・・・・・・」
 
 少女が淡々と告げた言葉に、謎の女性は静かに頷くことで、同意して見せた。

「セイセンジュツ?」
 
 聴きなれない言葉に、思わず首を傾げる。
 
「星を見て占う者のことじゃ。そのくらい知っておろうに」
「あぁ! 星占いみたいなものですか」
「星占い?」
「えっと、おひつじ座とか、おうし座とか、そんなのに分けられてて・・・」
「ふむ、羊に牛か・・・確かに似てはおるの」
 
 それを静かに自分たちの会話を聴いていた謎の女性は、少し違いますが、と前置きした上で、言葉を続ける。
 
「あなたは見たところ宝瓶宮のお生まれのようですね」
「宝瓶宮?」
「寒い季節に生まれているでしょう?」
 
 また聴きなれない言葉が出てきたことで、きょとんと首を傾げた。
 しかし続いた言葉に、自分が冬生まれだったことを思い出す。
 しかも年明けの行事が取り敢えず一段楽した頃に生まれたそうだ。
 謎の女性に、首肯することで続きを促すと、彼女は静かに語りだした。
 彼女が黄道十二宮というものでひとの未来を見ていること。
 そして、それは太陽の軌道を分けて、星座と同じようなものを示していることを解り易く説明してくれた。
 そして今、自分の星回りが余り良くないことを告げた。
 彼女はオーラのようなものも視えているらしく、それを総合的に判断して、水に気をつけろ、と忠告をくれたらしい。
 
「それにしても、そんな道を通る人に声をかけていてはあなたのお仕事が・・・」
「良いんです。占いを求めてくる人は自ずから自然と来てくださいますから」
「え、でも・・・」
「これでもひとを見る目は確かだと自負しています。
 あなたは優しいひと。だからこその忠告です」
「・・・・・・」
「ひとの忠告は素直に受け取れ。
 占いというものは危険回避のためにあるものじゃからの。
 それを心に留めて気をつけておけばよいのじゃ」
 
 おずおずと彼女の仕事の心配をすれば、その必要はないとやんわりとお金を受け取るのは断られた。
 その上、自分を優しいと形容した上での忠告だという。
 相変わらずベールに隠されて表情は見えないが、少しだけ見えている口元が笑みを作っていた。
 その笑みが良いものなのか、悪いものなのか判断に困り沈黙する。
 黙ったままの自分を見かねて、少女が息を吐いて、口を出した。
 
「その方の仰る通りです。私は飽くまで忠告しただけ・・・
 それを気をつけるかどうかは、あなたしだいですよ」
 
 
 
 その謎の女性から別れて、数十分後、賑やかな市を通り越して、少し人気のない場所に宿屋はあった。
 傍には家庭菜園程度の畑と、果樹園らしきものがあり、並木のように植わった木が風を受けて葉ずれの音を耳に運ぶ。
 そこに一部屋取った自分たちは、無農薬栽培の野菜や地鶏をふんだんに使った料理を食べて、部屋に戻った。
 開いていた窓から一際強い夜風を受けて、それを遮るために窓を閉める。
 
「開けて置けばよいものを」
「でも始祖様、この季節にしては冷たすぎやしませんか」
「よいよい。暑いよりも涼しい方が好みじゃ」
 
 カタンと音を立てて窓を閉めた自分に眉をひそめた少女が、不機嫌な声ではないが、抗議をする。
 それに振り返って微妙な声で問いを返すと、案の定、呆れたような声が返ってくる。
 既にベッドに転がっている少女は寝返りを打ってこちらに背を向けている。
 風邪を引かないかな、と少し不安になりながらも、云われた通りにする。
 風邪を引くほど軟な身体ではないが、万が一、ということも考えられる。
 それに今の時期の風邪は、一度罹ると治りにくいのを充分承知している。
 一通り宿を探している間に町を見て回ったが、病院らしきものはなかった。
 まぁ、医師の一人くらいはこの規模の町ならば見つかるだろうが
 それなら旅慣れた自分たちの方も軽いものならば薬草の煎じ方も解っている。
 ただ心配なのは、食べられなくなる、ということ。
 それさえクリアしていれば、この町にいる間ならば医師に頼むか、薬草のありそうな森に入って煎じ薬を作れば良い。

「(始祖様はお歳がお歳だし・・・)」
 
 隣のベッドで桔梗色のマントを羽織ったままこちらに背を向けている少女に、それまで窓に向けていた視線を移す。
 その視線を感じてか、気配に敏感な少女は衣擦れの音を立てて、ごろりとこちらに寝返りをうってじっと眼を見つめてくる。
 
「おんし、何をそこまで心配しておる」
「・・・・・・・」
「心配するのはおぬしの方じゃろうに。
 昼間の術師の言葉をもう忘れたか」
 
 その言葉にはっとする。
 確かに彼女は自分に声をかけたのであって、自分の傍らにいた少女については何も云っていない。
 ならば気をつけるべきは自分の方だという彼女の言い分は充分すぎるほど解る。
 解るには解るのだが、それでもやはり心配なものは心配なのだ。
 窓を換気程度に少しだけ開けておいて、自分も窓際から離れた。
 この部屋は暗い。もう外が暗いのだから、頼りはベッド脇にあるランプのみ。
 それでも旅の途中はそれすらもないときがあるのだから、闇自体は怖くはない。
 早く眠りについて、今までの疲労を回復させるべきなのだろうが、ランプの明かりを消しても、なかなか眠りにつけなかった。
 
 
「・・・目が覚めたか」

 闇夜に月の光が入ってきて、ランプの色とあいまって少女の白髪を鮮やかな色に染めている。

「始祖・・・様・・・?」

 自分のベッドの端に腰掛けている少女の姿を見止めて、疑問符を発する。
 隣で眠っているはずの彼女が何故ココに、と。
 
「酷く魘されておったでの。
 この夜半過ぎに医者を探すのは苦労したぞえ」

 妙に息苦しく、悪夢を見ていたのはそれだったのか。
 ふと、夢の内容を思い出して、夢じゃなかったのか、と息を吐く。
 
「僕は・・・」
「昼間市で買おた氷にでも当たったのかのぉ」
 
 その言葉に、絶句する。
 自分は少女の心配をしていたが、逆に迷惑をかけたのは自分の方だった。
 医師が去った後も寝ずの看病をしていてくれたのか、少女の眼は紅い。
 
「・・・・っ・・・!!
 す、すみません!!」
 
 自分でやらかしたことを数秒後の覚醒した頭で想い、勢いよく起き上がって、ベッドの上に正座した。
 そして、少女に向かって頭を思い切りよく下げた。
 あれほど水には気をつけろ、と云われていたのに、暑さの所為で氷を一つ買って食べたのが災いの元だろうか。
 少女も暑いだろうと想い、食べるか訊いたのだが、彼女は手で制して言葉を告げることなく辞退した。
 それ以外は食べたものも何もかも同じなのだから、自分だけが調子悪くなるとしたらそれしか考えられない。
 並の鍛え方はしていないが、少し免疫が弱まっていたのかもしれない。
 普段なら崩さない程度のことでも、簡単に崩れてしまった。
 情けない、と自分を責めつつ、迷惑をかけてしまったことを何度も言葉にして伝える。
 すると少女は頭に手を置き、何回か軽く叩くと、大きく息を吐いた。
 
「おんしはほんに不器用じゃの」
 
 その言葉の意味をはっきりと理解できなかった自分は、思わず首を傾げた。
 それにもう一つ小さく息を吐いた少女は、いつもの呆れた様子もなく、優しい瞳で言葉を紡いだ。
 
 
「不調なときは、素直に礼を云うだけでよいのじゃ」
 
 
 
 その表情が、いつものそれよりも酷く優しく見えて、思わず言葉に詰まる。
 涙がにじんでくるが、泣きはしない。
 嬉しくて、笑みを作ると、少女も微笑んだ。
 
「はい、ありがとうございます、始祖様」
 
 
 
 旅慣れているとはいえ、少女に比べれば自分はまだ若輩者。
 その懐の深さに改めて感動した夜だった。
 
 
 
 
 
 
 
 
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お題:『桔梗色』『黄道十二宮』『葉ずれの音(絹ずれの音)』
お題提供:たんぽぽ様
参考サイト:「黄道十二宮について」
ttp://www2.plala.or.jp/Rosarium/indigo/zod/
 
 
 
 
今回は使うのが難しいお題でした・・・。
ちなみに始祖様が桔梗色のマントをつけているのは
日焼けに弱いからだと想います。
普通に外套とか書こうかとも想いましたが
それはあまりに幻水2次に近づくので辞めました。
始祖様、イメージ的にはシエラ様に近いですが
やっぱり自分のオリキャラ的存在です。
 
 
ちなみにこの間書いた少年ともまた違う青年だと思います。
なんせ始祖様は長生きしてらっしゃいますから
旅のお相手も、その時々で変わるようです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
観て来ました。
久々の映画館。
しかも入ったことの無い階の。
 
 
さすがに最終週だからか
しかもレディースディだったからか人が多かったわ。
 
 
というか、そうか。
一日に1回しか上映してないから人が多いのか。
何回も上映しているときは忙しくてこれなくて
ずっとずっと来たい来たい来たい来たい来たい来た(以下略)
と思っていたのに今度は体調でダウン。
 
 
本日やっとこさ念願かなって観にいってきましたっ!
明日ももう1本観にいく予定なのです。
こっちはマジックアワー。気になってます。
どんなノリで行くんだ。
 
 
 
んでもって本編。
公開されてもう彼是・・・わかんないですが
気になってた方はもう映画館に行ったことでしょうし
レンタル待つかーって人はまぁ、ここ見てないでしょうし。
 
 
 
以下ネタバレ。
 
 
堤さんが、すんげぇ・・・・・・
 
 
 
 (ぇ、一言?)
 
 
 
 
否、ね。
映画の演出の仕方がすごくよかったです。
映画の映画たる所以というか映画の映画なる醍醐味というか
過去と現在が良い所で入れ替わって
主人公である悠木さんの心持が伝わってきて。
他の記者さんたちの頑張りとか
遺族である人たちの気持ちとか
もうもうもう、言葉で言い表すことのできないほど
つーか言葉ではなく雰囲気で観て欲しい作品です。
 
 
 
それぞれの役者さんの演技がいいの!
ちょい役でもちゃんと役柄が立ってて
悠木さんとの関わり合いとか
飛行機墜落現場を見た記者をフォローする人たちとか
敵対・・・とまではいかないけれど
イザコザあったり、摩擦はあるのだけれど
そこで悠木さんが選ぶ人選ってのが、もう、良い。
手放しで協力してくれる人もいれば
ちょっと厄介な人もいるけれど
「俺にやらしてください!」
「私のネタです」
と、記者魂に燃えて
地元紙が一番情報量が多くなくてどうする、という
記者の熱い気持ちが伝わってきて・・・
 
 
 
記者さんたちは救出のプロではないから
現場を伝えるしかない。
情報の裏をとるのもお仕事。
現場を見てきてそれを文章にするのもお仕事。
助けられなかった命に、心乱されながらも
それを遺族や、一般に伝える仕事ってすごい。
 
 
 
悠木さん、最後は登頂成功することで
自分の心とケジメをつける、と云うエピソードも良い。
 
 
ってか、ニュージーランドも英語圏なのですね。
 
 
 
 
 
悠木さんは、あの後、どうしていたのだろう。
新聞記者、辞めちゃったのかな。
1985年から22年経って、やっと息子さんと再会。
あの原稿は、小説家にでもなったのだろうか・・・
 
 
 
飛行機事故という悲惨なニュースを
どう伝えるか、地元で起きたことをどう伝えればいいのか。
社の意向もあれば、重鎮の意見もある。
それと真実を伝えたい、と願う記者たちとのせめぎ合い。
 
 
 
そりゃ、他者に負けたくない、と云う競争意識はあれども
心根は、真実を伝えたい、ということでいいんだよね?
より多くの情報を、自分達で得た情報を・・・・・・
 
 
 
「お前が粋がる為にあの人たちは犠牲になったんじゃない!」
 
 
悠木さんのあの言葉。
ネタを手にしてそれを記事にしたがる記者を
それをいさめた言葉。
 
 
そう、真実といえど、伝えてはいけないこともある。
遺族の気持ちを考えない記事は、
関係の無い自分たちも、悲痛なのに
それを遺族が読んだら、と思うと余計に哀しくなる。
 
 
その辺の線引きを、ちゃんとできてる人だと思った。
 
 
 
今でもあの事故は再調査を望まれていることは
悠木さんが、事故原因を断定せずに記事にしたことを
とてもとても意味があったことにしたと思う。
 
 
悲惨なニュースの記事は連続して続報が入るもの。
それをどう組み立てていくのか、
まさに大きな山に登っているかのような、そんな、感じ。
 
 
たくさんの人の命と
たくさんの人の気持ちと
たくさんの人の願いが
 
 
一緒くたになった、良作だと思います。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
僕が苦しめば苦しむほど哀しむひとがいる
ならなぜ僕は苦しまなければいけないの
そのひとを哀しませてまで
なぜ僕は苦しまなければいけないの
 
 
病的な僕の思考回路は
一般ウケはしないらしい
病的な僕の嗜好は
果てしなく続く混沌の闇の中に在る
 
 
なぜどうして酷く哀しむ
なぜどうしてそんなことを繰り返す
 
 
指一本満足に振れない
呼吸も浅く 視界もぼやける
思考に靄がかかったような
そんな現実 そんな世界
 
 
 
生きることと苦しみは同義だと
いつか書いたけれど
 
 
きっと
 
 
生きることと哀しみも
同義だと位置づけてしまうだろう
 
 
死後の世界なんて信じてない
在ったらいいな、とも思わない
けれど
 
 
けれど
せめて願わせて
あなたたちが幸せであるように
 
 
 
 
僕の分まで幸福になってくれるように
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
突然襲ってくる、自殺願望。
海梨さんの中にはシニタイクンが常駐してるけど
最近は心を乱すほど暴れなかったので
油断してた、というかなんと云うか・・・
 
 
いつも死にたい気持ちはある。
けれどその気持ちに振り回されたのは久しぶり。
苦しい、つらい。シニタイ・・・
何でそんなこといわれなきゃいけないの・・・?
 
 
 
こんなに頑張ったのに、頑張ってるのに。
どうしてそんなこと云われなきゃいけないの??
 
 
 
 
もういや。
言葉のナイフで傷つけられるのは、もう嫌。
 
 
 
 
生きていたくないとはいつも思っているけれど
もう何もかもどうでも良いと思ったのは久しぶり。
そんな状況でODしなかったのは、自分を褒めてもいいの?
リスカしなかったのは自分を褒めていいの??
 
 
 
ううん。違う。
それじゃ死ねない、って知ってるから。
褒めたって「死ぬ気なかったじゃない」と自分自身に云われそう。
だから、だから、だから。
 
 
 
私の頭は死ぬことでいっぱいになってしまった。
 
 
少しでも、気を紛らわせないと、またおかしくなってしまう。
 
 
 
いっそ、呼吸器系の異常がでればいいと思う。
最近喘息の発作も出てないから、出ればいいと思う。
 
 
身体的ではなく、心のものだから
周りにはわかりにくい。伝わらない。
喘息でも起きれば・・・と考えてしまう自分が嫌。
実際、精神的なもので昔は発作出てたし。
 
 
 
どうしたらシニタイクンを鎮められるの・・・・?
 
 

 
 
 
 
きゃのんのサイトでダウンロードしました。
どこにも課金される、って云う表示がないけど
どきどきしながらのダウンロードです。
 
 
 
でもやっぱりこっちでスキャナ使えたほうが便利は便利だし。
 
 
 
 
うぅ・・・・・・ι
 
 
 
 
 
「た〜まやー!」
「か〜ぎやー!」
 
 もうそんなことを云う人も少なくなったであろう言葉を隣の2人は花火が打ちあがるたびに繰り返し叫んでいる。
 会場から少し離れた川の土手。
 確かに会場近くの橋よりは人手が少ないが、ここも地元では知られている穴場スポットであるため
 何のイベントもないときのあの閑散とした様を思い起こせば、充分すぎるほどの人がいる。
 一尺玉、スターマイン、仕掛け花火・・・・・・
 様々な色を暗い空に描き出す。
 萱草色の大輪の花が咲き乱れたときには、周りから歓声が上がった。
 次々に咲いては消える儚い命の花たちは、今が盛り。
 ふと隣に目を移せば、なにやら論争が繰り広げられているのが見受けられた。
 次々に打ち上げられる花火の音で掻き消され、自分にその声は届かない。
 まぁ、いいか、と思って自分の視線を空に戻す。
 
 
 
「で、さっき何話してたの?」
「んー、あの色は何の金属かな、って」
「は?」
「高校のとき習っただろ、炎色反応」
 
 次の花火の準備をしているのであろう。
 花火の音が途切れたときに、先ほどのことを思い出して問いかける。
 そして返ってきたその言葉に、絶句した。
 
「何だっけ?えーとリヤカーなきK村・・・」
「そこまでだとリチウムが赤、ナトリウムが黄色カリウムが紫だよな」
「えっと、続きは動力借るとすとくれない馬力・・・だったか?」
「銅が緑、カルシウムが橙、ストロンチウムが紅、バリウムが緑・・・?」
「あれ、緑が2つになったな」
「確か緑と青緑とかに分類されてたよな。どっちがどっちだっけ?」
 
 嬉々として話を進める2人に、わなわなと肩を震わせ、拳を握った。
 
「お前ら・・・そんなこと話してたのか・・・?」
「あ? そうだよ、な?」
「あぁ」
 
 その否定するつもりもない言葉に、純粋に伝統文化を楽しんでいた自分の頭の中で
 ついにぷちんと何かが切れる音がした。
 
「日本の伝統文化を化学で分析するなーーーーーー!!!」
 
 その言葉を皮切りに怒り狂った自分を見て2人はきょとんとする。
 怒りが収まったのをみて、そして次の言葉を続けた。
 
「誤解すんなよ・・・昔の人はすげーよな、って話!」
「え?」
「だって俺らなんか学校でしか習わねー事、花火師はずっと昔から知ってるんだぜ?」
「あ」
「しかも日本の科学が発達するずっと前の話だ」
 
 その言葉に、自分もすとんと彼らが話していたことを理解した。
 2人はただ単純に自分の知識を確認していたわけではない。
 日本文化、夏の象徴の花火を作る人たちに対して敬意を表していたのだ。
 そう思うと、ふっと固く結んでいた口元が緩んだ。
 
 
 
 今年は雨も日照もバランスがいい。
 日本古来からの伝統である稲作も豊かな実りが期待できるだろう。
 日本文化に触れる・・・。
 稲作でさえ、昔ながらの農法と今の知識の合作でもっと美味しい米を作っている。
 
 科学と日本文化がうまく融合していることに気づかせてくれたこいつらは
 とてもとても優しい存在。
 
 
 幻想的な花火は終わり、そして未だ夢の中にいるような気持ちで家路に着く。
 休みが終わればまた忙しくなりそうだけど、今はもう少しこの余韻に浸っていよう・・・・・・
 
 
 
 
======================
 
ちなみに、花火を見て炎色反応のことを思い出すのは海梨さんです。
 
 
お題:『花火』『豊か』『萱草色』
お題提供:たんぽぽ様
 
 
 
補習校の夏休みの科学レポートで中3のときは花火の仕組みを調べて発表しました。
そのとき炎色反応についても一通り調べましたが
改めてChemistryで習ったとき・・・
実際に金属を燃やして炎の色を見た時はすごく感動しました。
日本の花火師さんは昔からこのことを知っていたんだ、って思うと。
ちなみに作中で使った『リヤカー無き・・・』っていうのは
海梨さんが通った日本の高校の化学の先生が使っていた暗記法です。
普通はなんて憶えるんですかね。
 
個人的反省点は『豊か』の使い方がかなり無理やりであること。
普通は豊作、とか言いますよね・・・・・・
 
 
毎回楽しいお題をありがとうございます♪
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「わぁ!」

 森近くの川沿いを歩いていると、暖色の花が今が盛り、とばかりに咲き乱れていた。
 それは微妙な色合いで、一重の花を花びらを反らせるように開いている。
 
「きれいな色だね! オレンジ? 黄色? 橙とも違うし、蜜柑でも檸檬でもないし・・・」
「ホンにおんしは物を知らんの」
 
 はしゃぐ少年を木陰で見ていた少女は、はふぅと息を吐き出すと、あきれた声で云った。
 
「え? じゃぁ始祖様はご存知なんですか??」
「萱草じゃ」
「カンゾウ・・・?」
「黄色味がかった橙色のことじゃ。元はノカンゾウという花の色で・・・・」
 
 そこで少女は言葉を切った。ふぅとため息をついている彼女は、面倒だといわんばかりに
 少年からふぃと目をそらす。
 
「さすが始祖様! 知識が豊富ですね。僕も色々覚えたいなぁ」
「だてに何百年も生きてはおらんわ。・・・おんしが知らなさ過ぎるだけじゃ。
 その内放って置いてもおんしもわらわのように知識や経験だけは増えていくのじゃ。
 そう焦る必要もあるまい、しかし・・・」

 少女が少し躊躇うように言葉尻を濁す。
 それを不思議に思って、少年はきょとんと首を傾げた。
 
「どうかしたんですか?」
「・・・明るい色合いとは裏腹に、それは昔から凶色としても知られておる。
 何か悪いことの予兆でなければ良いのじゃが・・・」
 
 その言葉に少年は驚くも、少女の表情が真剣で尚且つその顔色が優れないことに気づいて
 彼女が本気で心配していることを理解した。
 
「そうなんですか・・・。でも、僕はこの花好きです。花火みたいで。
 きっと大丈夫ですよ。何かあっても僕がいます」
 
 その少年の言葉に少女はわずかに目を見開いた。

「懐も大分豊かですし、今日中には村に着けそうですし。
 僕が始祖様をお守りしますよ。何があっても」
 
 本当に嬉しそうに笑うその表情に、少女は小さくため息をついて、ふぃと顔をそらす。
 
「生意気を言う出ないぞ小僧。
 おんしにそのような事を云われる謂れなどないわ。
 それにおんしなんぞに守られるほど弱くはないぞえ」
 
 伊達にこの歳まで生きてなどおらんわ、と殊更強めの口調で少女の唇で紡がれた言葉に、
 少年はくすりと彼女に気づかれないように笑った。
 この時空の時の流れから外れてしまった少女は、見た目とは裏腹に、想像もつかないほどの長い間の時を生きてきたのだ。
 そして最近ひょんなことからその時の流れから外れてしまった少年と一緒に旅をしている。
 
 
 永遠に近いその途方もない時間を1人で生きねばならないと思うと気が滅入るが
 自分には他にも仲間がいる、そう思うと幾分楽になる。こうして傍にいてくれる人がいる。
 
 
 だから前へ進もうと思うんだ。
 
 
 
=====================
お題:『花火』『豊か』『萱草色』
お題提供:たんぽぽ様
 
 
今回はお題を全て言葉の中で使って見ました。
 
 
 
懐が豊かって・・・普通懐は暖かいものなんじゃ・・・?(没)
 
 
 
 
 
あれで帰ってきてから1週間も経ってませんが
告別式のため、行ってきました。
信徒さんや教会関係の方々だけかと思えば
伯父は教師だったので、そちら関係の方のほうが多かったかもしれません。
 
 
弔辞を聞くと、とても偉い人だったようですが
私の中では、優しいおじちゃんです。
肩書きや、功績なんか全く関係ない
ただの『伯父』そのものが好きでした。
 
 
毎年お盆の時期に母の実家に帰ると
大体が庭の手入れをしていて、着いた途端に声をかけてくれた。
その声のトーンが優しくて。耳に心地良い。
喋り方もおっとりとしていて、恐怖心を抱かせない。
 
 
 
御霊様となった現在、
親様、教祖、御霊様の三礼拝の時には
きっとおじちゃんもそこにいるんだろう。
もちろんおばあちゃんも。
 
 
私は父方の伯父(父の姉の旦那)を知らない。
一番良く知っていたのが、おじちゃん。
 
 
静かにしてる海梨さんに
おじちゃんは無理に問いを発しようとはしない。
海梨さんが答えに詰まったときに
答えを急かすような事も無理強いすることもなかった。
じっと待って、答えられないようなら、それでいい、というスタンス。
それがとても心地良い。
とても苦手な質問をしてくる人は多い。
そういう質問してくる人は、大体答えることを強要する。
答えたくないなら答えなくても良い、って言う態度はとらない。
こちらが訊いているのだから答えるのが当たり前だろう、という態度。
質問があるけど訊いても良いかな?ではなく
何で答えに詰まるんだ、早く答えろ。ということ。
 
 
訊かれなくないこと、在るでしょ?
答えに詰まること、在るでしょ?
 
 
 
おじちゃんは、そこの辺が居心地がよかった。
伯母達は何気ない質問が、ぐさりと来ることが多いから。
 
 
 
 
 
 
 
 
海梨さん、完徹しました。
 
 
 
昨日確かにサイレースさんをお母さんに2錠出してもらっていたはずなのに
ちょっと移動して帰ってくる間に失くしました。
というか、見失いました。
探せど探せど見つからない。
うわーん!サイレースさーん!と心の中で泣き叫び
一所懸命に探すのですが、なんせ海梨さんですから。←自分で納得するな。
(海梨さんは一度物を失くすと自力で探せない)
 
 
 
これは居るか解らない神様、というよりも寧ろ
妖精さん達か小人さん達が
「フリー塾の作業したかったんじゃないの?」
と隠したのだと思うことにします。
なんせ妖精さんや小人さんは悪戯が大好きなのでv
 
 
 
ってことで、貫徹で叩き台、4講座分完成っ!!(仕事早)
参加内訳、子どもと中学生ボランティアの分は入れられるけど
スタッフの正確な人数は後で確認。
内容も書ける所は書いて、感想入れて、写真も加工して入れて・・・
何かホントに毎回毎回思うのですが、海梨さんは仕事効率が悪い。
下準備をしっかりしてないと、仕事が進まないのです。
だから、感想文を打ち込んでたんですー。コピペで済むからねぇ。
フォトショが一番慣れているので、それで画像を処理してから原稿の方へ動かすのですけど
フォトショさんは重い上に時々機嫌が悪くなる。
そしていつも大量に写真を一気に入れてしまった場合は、ワードの上書き保存ができなくて泣く。
(メモリーがありませんとか良いやがる。空き容量充分あるというのに)
というか、一度本気でワードさんが止まったのですが
何が原因かさっぱり判らないです。身に覚えがない止まり方をし腐りました。
をぃ、とは思うのですが、しょうがない・・・と渋々再起動して
動作チェックして・・・・
そして、今回何度再起動したことか。
一度はフォトショを開いていること自体が重い(動作が鈍る)ので
閉じようと思ったら閉じてくれないっ!
結局泣く泣く強制終了&再起動。家のフォトショさん、頻繁に怒ります。
(そんなに働かすなー!と)
 
 
プリントアウトしようとこちらのPCに着たら
母上が起きてきました。
 
 
第一声が
「もしかして今までずっと作業してた?」
 
 
さすが母上、良く判ってらっしゃいます。
寝てないこと見透かされてます。
間に短い眠りがあったとか、寝て早く起きたからやってたとか
そういう可能性だってあるのに、睡眠を取ってないこともろバレです。
 
 
 
というか昨日から母上調子悪いので(それなのに知識欲は旺盛)
プリントアウトしたのを取り敢えず渡して
チェックはいつでも良いから見といてーと云って置きました。
請け負った仕事はしますが、依頼者の希望通りにしたいので。
そして海梨さんは寝ました。えぇ、寝ました。
んで、起きたのが10時すぎ・・・結局そんなに寝てないじゃん。
 
 
つーか、昔なら貫徹なんてホント無理!とか云ってたのに
眠れないから仕事しよう、ってすごいなぁ。
まぁ、この時期限定なのだけれど。
 
 
そうなんです。この時期が終わったら夜眠れない時どうすれば良いんでしょう。
また1人悶々と過ごす日々になるのかと思うと、ねぇ。
仕事している間はホントに機械的に文章作って打ち込んでいるので
そんなもの考えている暇ありません。
でも何にも亡くなっちゃうと一人悶々とネガティブ方向へ突き進むのが常なので
眠れなくても平気になることを
眠れない状態でも大丈夫だということを探さなきゃなぁ。
 
 
一番は生活リズムを整えるために、ちゃんと夜は寝なきゃなのですが。
 
 
細かい所の設定や文章の変更をその内教えて貰えることでしょう。
その前に気づいたミスは直しを入れなくちゃ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
昨日様子見した講座の2日目。
大体みんな完成しました。
持って帰ってやって良いよー、という子もいました。
絞り染めの子は時間がかかるので、その他の子達の作品を
横一列に並んで持ってもらって
さすがに一気に、は無理なので
何回かに分けて撮影会。
 
 
 
やっぱり、居場所がないの。
ここが私の場所!って思えてた場所が消えてるの。
 
 
年齢的には大人でも
心の成長が子どもで止まっている
大人でも子どもでもない中途半端な海梨さんは
この場所に居場所がない。
 
 
唯一感じるのは、出会った頃小さい子、だった子達が
海梨さんの精神年齢と同い年になってたり
すごく落ち着いてきてるのには、成長を感じる。
毎年参加してくれて、毎年何かしら声かけてくれて
「ちぃちゃん」って呼んでくれてた・・・
 
 
 
きっとボランティアの子達にこんなもやもやした感情を抱くのは
海梨さんの精神年齢と同じか上くらいの年齢なのに
海梨さんができること・・・・・・
そのくらいの年齢にはできてたことをできない、ってのが
経験値が集まらない環境で育ってるのだな、ってのが
もどかしいのかもしれない。
 
 
 
そして声を大にして云いたいのは
「子ども達と触れ合って
 子ども達が怪我しないように見守って
 スタッフのサポートとして役に立とうと思ってくれている子たちには
 楽しんでいって欲しい。
 けれど自分が楽しむためだけに、とか
 周囲の子どもを見ないで自分の世界に没頭しちゃうとか
 そういうのはボランティアじゃない。」
 
 
何よりも中学生が使ったグルースティックだって紙だってタダじゃないの。
子ども達は参加費払ってくれるけど、何ぼか足しにはなるけれど
それだけじゃ、講座で使う材料費自体も賄えない。
地域の助成金なかったら完全に赤な財政状況。
そんな中、やる気のないボランティアが使った消耗品というのには
充てるお金が何もないの。
そんなことやるんだったらあなたも参加費払って、と云いたくなる口を噤んで
来てくれてありがとう、と笑うのは、何か間違ってる気がする。
 
 
これからボランティアとして活動していく上での心構えというか
注意点っての、知らなかったらその子も損すると思うよ。
だって自分の成長に全く関わらないのだもの。
 
 
 
善意の人間にはお礼の言葉しか云っちゃいけないの?
こうして欲しかった、って云う希望は云えないことなの?
ボランティアって楽しいこともあるけど嫌なことだってあるんだよ。
そこから色々学んでいくことが大切なんじゃないの??
 
 
私の中で
“お仕事”=金銭の関わる責任のあるお仕事
“ボランティア”=金銭の関わらない学ぶ所の多い責任のある体験
“お手伝い”=金銭の関わらない、責任のない指示を仰いで動いていれば良いひと
という内訳がされているのがおかしいのかな。
ボランティアに責任能力を求めてはいけないのかな。
 
 
何もしない、ただそこにいるだけではボランティアにはならないでしょう?
何かしらの使命を与えられて、それをクリアできるか、クリアするための努力を惜しまないことが重要じゃないの?
それって、自分のすることに責任を持つ、ってことじゃないの?
 
 
お手伝いなら甘えても良い。
ボランティアなら自発的に動いて欲しい。
お仕事ならそれが当たり前。
 
 
考え方、おかしいのかな。
  
  
 
 
 
前日に天理教式のお通夜・・・
たくさん人が来てて疲れた。
親族以外の人も多いから
過緊張状態。
御霊移しも全部終わって。
 
 
息苦しい。そう思って食事の後3畳の部屋にこもった。
 
 
人が密集してる場所は
慣れている母の実家とはいえ
何でこんなに苦しいの。
 
 
伯父の死を悼む暇もなく
私は私の中の波を抑えるために必死だった。
音を立てて下降していく感情に
押さえを効かせるのが大変だった。
 
 
薬、飲んでたのに。
いま、飲んだのに。
  
 
 
もうもうもう。
ここに居るのは苦しい。
 
 
 
 
んで、この日は火葬。
お骨拾いまでやらせてもらえたけど
火葬するのを待っている間
やはりタブーな言葉が降って来て。
 
 
 
やり過ごし方を学ばなければ、
これから先もずっと苦しいまま。
だけど、だけど。
 
 
胸を張って今を一生懸命生きてるっていえるようになりたい。
学歴とか、仕事とか、関係なく
私は私なんだ、って、言えるようになりたい。
 
 
でもそれはまだ無理なの。
 
 
 
 
 
 
 
大好きなひと 大切なひと
おじいちゃんと比べるから
まだ大丈夫だってそう想ってた
 
 
伯父や伯母が亡くなったとき私は置いていかれた
それでも関係の深いこの伯父にはついていかなければ
そう想ってる
 
 
また天理教式のお葬式
二度と体験したくなかったけど
それでも老いは付きまとうもので
長く肝臓を患っていた伯父は
天理教式で云う『出直し』した
 
 
元気そうでよかった
今月初めに会って思ったこと
おじいちゃんの最期が
私にとっての最後の瞬間だから
それと比べるとあまりにも短い入院期間
 
 
覚悟はしていた 諦めていた
それでもやりきれない想いがあるのは
微かに希望を持っていたから
 
 
家のおばあちゃんは倒れて手術して
それでこっちに移り住んできてはや20年強。
渡米中も元気に過ごしてくれて
まだ生きててくれてる
そんなおばあちゃんみてるから
微かな希望を捨て切れなかった
 
 
主治医は波がある病気だから、と
余命宣告はしなかった
でも息子であるりょうにぃちゃんは
伯母に覚悟を決めておいて欲しかったのか
あの時点でもって1ヶ月だろうと云っていた
主治医じゃない内科医じゃない外科医の判断
それでもお医者様であることに変わりはない
 
 
やよちゃんも入院の報せを入れたとき
おじちゃんの希望入院だと聞いてよかったって
それでももたなかった
やよちゃんは看護師さん
 
 
家の姉妹で入院前の伯父に会えたのは私とお姉ちゃんの2人だけ
上の2人は会いに行くつもりで結局会えず終いだった
2番目の姉も看護師 直接会えばもっと近況が見えたかもしれない
 
 
突然ではないけれど死を目前にした伯父は
心の中で整理ができていた
 
 
 
ねぇねぇおじちゃん
親神様の仲間入りしてどんな気持ちですか
お道を全うして傍を楽にするために働いて
おばあちゃんには会えましたか
別に教祖様に会っては欲しくなかったのだけれど
 
 
まだお葬式の日程は決まってない
伯母ちゃんきっと張り詰めてるだろうね
りょうにぃちゃんちゃんと支えてあげてる?
伯父ちゃんが危ないから
敷地に家を建てて移住してくる予定だった
でももう無理だったね
これからはしっかり伯母ちゃんを支えてね
 
 
 
くどいようだけれど私は無宗教。
どちらかというと精霊さんが全部に宿ってる気がする。
神様じゃなくて、精霊さん。
神様なんて信じてない。
信じても願ってもその願いが叶えられることはないことを知っているから。
私は「おさずけ」してもらっても楽になれない。
どちらかといえば鍼灸師さんのほうが直接わかる。
病は気から、の発想だろうけれど
陽気暮らしが何ぼのもの。
『出直し』するのは死が付きまとう。哀しみが一緒。
寿命を全うして亡くなって、それは人間の摂理。
 
 
 
哀しみは付きまとうものだけれど。
お姉ちゃん達はここにはいない。
お父さんも月曜日からアメリカ出張。
私がお母さんを支えなきゃ。
 
 
 
フリー塾、頑張ろうと思っていたけれど
どうしようね、ダメ、かも知れない。
否、確実にダメな日はあるんだ。
来週は木曜日まであるのに
今日だって星空祭だったのに
全部全部断らなければいけないのが申し訳ない。
 
 
私だけでも行って役に立つかな。
それともお母さんを支えるべきかな。
 
 
どちらも大切だけれど、どちらを選べば良いのかわからない。
今お母さんを1人にしたくない。
でも請け負った仕事を2人分の穴を開けるのは申し訳ない。
 
 
 
センターは優しい所だから
許してはくれる、くれるけど
迷惑かけるの、申し訳ない。
 
持ちつ持たれつだよ、って云われても
昨日あんな偉そうなこと書いたのに
実行できない自分がツライ。
ボランティアなんかよりよっぽど責任ある立場なのに。
 
 
せめて私だけでもしゃきっとしてなきゃ。
お母さんがつぶれちゃう。
 
 
 
 
 
 
 
 

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